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異世界最強のキャンセラー~レアなキャンセルスキルで無双する~  作者: 空地 大乃
一章 キャンセル活用編

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第一話 異世界でキャンセル

 普通の高校生だった俺だが、突如ゲーム機が爆発して気づいたら森の中にいた。

 風景になんとなく見覚えがあるし、ネットで読んだ小説でも読んだがこれは異世界にきたって奴か。


 しかもベースは俺のやっていたゲームのようだ。

 そこで試しにステータスと叫ぶとステータスが見えた。

 名前はゲームで使ってたヒットだ。うん、それならそれでいい。

 今後はこのヒットでいくとしよう。

 レベルやステータスはゲームで育てたままだ。何千時間とプレイしたゲームだから相当強いのだが、一番嬉しかったのはレアスキルだったキャンセルが残ってたことだ。


 何せ、手に入れて発狂ばりに喜んだ瞬間にゲーム機が爆発したからな。

 ちなみにやってたゲームでは、ランダムで手に入るスキルがあって、キャンセルは数十億分の一の確率で手に入ると噂され本当にあるかどうかも怪しいと言われてたものだ。

 噂レベルかと思ったが本当にあったとはな~。


 ちなみにこのキャンセルを手にしたおかげで俺の称号がキャンセラーになってた。

 

 というわけで折角だしキャンセルスキルの効果を試すことにする。

 手持ち武器のナイフを使って木に投げる。刺さったところでキャンセルした。

 手元に戻る。うん出来た。使い方はなんとなく判ってしまう。


 キャンセルはこうやって自分の行為や相手の行為や現象も含めてなんでもキャンセル出来るのが特徴だね。 

 それでいてどこまでキャンセルするかも選択できるから、やろうと思えば攻撃したという事実をキャンセルして結果だけを残せたりも出来るのでわりとチートだ。


 ちなみにステータスは開いてすぐキャンセルした。それで内容はすべて頭に入った。

 アイテムボックスもあるな。アイテムありすぎだな。

 色々あるのは確かだ。金は日本円で五〇〇億円分ぐらいある。


 ここまであると何すりゃいいんだかって感じだが、多分俺は死んでここに来たんだし異世界の生活を謳歌しよう。


 さてもう一度試す。今度は投げた瞬間にキャンセル。手元に戻すと幹に傷だけが残った。

 投げたという過程をキャンセルして結果だけを残したからだ。


 ……改めて試してみるとやっぱチートだな。まぁいっか。

 腰にはレア武器の刀【コマツクン】も装備されてる。

 完璧だな。ちなみに来ているのは黒のロングコートだけど只のコートじゃなく防御力は普通に高い。


 さて、ちょっと歩いてみるか。マップは頭の中に浮かぶから場所は判るけどな。

 まぁ探索って奴だ。






◇◆◇


「いや! やめてください!」


「うるせぇ! どうせ毎晩この商人の上で腰を振ってたんだろ?」

「俺達にも楽しませろよ」

「安心しろよ俺らこうみえてやさ――」


 キャンセル。


「「「ぎゃぁああぁああぁあぁあ!」」」


 蒼いロング髪が綺麗な、見目麗しい奴隷女が、どうみても盗賊ぽいのに襲われてた。

 だからとりあえずさくっと攻撃をキャンセルし、斬り殺した事実だけ残して三人組を始末しといた。


 それにしてもなんで雑魚悪人は三人組が多いのか。

 ちなみに刀スキルの居合絶断を、過程キャンセルでやったから三人共切り株状態だ。


「あの、ありがとうございます」

  

 途中の色々な過程をキャンセルした。俺が助けたのはサクッとなっとくしてくれたみたいだ。

 商人のトルネロの奴隷として仕えてた子みたいで名前はメリッサ。

 そしてトルネロはインポだったから処女らしい。

 ラッキーだ。しかも巨乳だ。襲われて間もなかったからか服装に乱れはない。ちょっと残念だ。


「この死体から色々剥ぎ取っていいの?」


「え? はい大丈夫ですが」


 そうか。ちなみにトルネロの護衛は全滅だったようだ。男しかいないからどうでもいいけど。

 回収の過程はキャンセルしてアイテムボックスに詰める。

 大したアイテムないな、後で売ろう。


「あの……何かお礼をしたいところなのですが残念ながら私は……」


「あっそ。じゃあ君でいいや。俺の奴隷になってくれる?」


「え? 私などでよろしいのですか?」


「十分だな。綺麗だし。何か手続きとかあるの?」


「ここからですと、アーツの街にいくと奴隷商館がありますので、そこで登録変更をすれば。ただ変更手続きには元の価格の一割が必要です」


「いくらなのかな?」


「私の場合五〇〇〇〇ゴルドです」

 

 日本円だと五〇万ぐらいか。このレベルだと安いな。

 

「判った問題ないな。ところで何か特技ある?」

「鑑定が使えます」


 流石商人に仕えてただけあるな。


「じゃあアーツの街にいくとしようか。ところでついたら値段が倍に上がってたって事はないよな?」


 そこがなんとなく気になった。


「え? いえそんな事はないと思います」


「オッケーじゃあアーツの街に向かおう」


「はい。ただ徒歩だと八時間ぐらいかかるので、門が閉まるまでにつけるか……」

「あぁ大丈夫」


 言って俺は、アーツの街に移動する過程をキャンセルする。

 つまり移動するという行為をキャンセルし移動した後の結果だけを残したわけだ。

 

「て!? え! なんでアーツの街が!」


「そういう特技持ってるんだよ」


「特技……もしかして転移魔法ですか? 使えるものは少ないと聞きますので初めて経験しましたが……」


 俺は、まぁそんなとこだな、と答えて門に向かう。


「ここはアーツの街だ。身分証明証――」

 

 キャンセル。


 門番とのやりとりとか面倒だからキャンセルして通り過ぎた。

 メリッサが不思議な顔してたが問題ない。


 街並みはまぁファンタジーって感じだ。中央の広場にはデカい噴水と時計が浮かび上がる仕掛けがしてるらしいがどうでもいい。


 キャンセルで奴隷商館に向かう。


「いらっしゃいませ。奴隷のご購入をお考えですか?」


「いや、このメリッサの登録変更したい」


「そうですか。ではまず当店の説明を」


 キャンセル。


「登録変更完了しました。ありがとうございます」


 商人とのやりとりをキャンセルしたらあっさり終わった。説明とかめんどいしな。あ、金はらってないや。まぁいいか。


「これでメリッサは俺の奴隷だな」

「はい、今後共宜しくお願いいたします」


 恭しく頭を下げる。教育が行き届いているな。

 まぁいいか、今日はもうそろそろ夕方みたいだし宿に泊まろう。

 

 メリッサの案内でオススメの宿を教えてもらう。夢の蝶亭だ。


「いらっしゃい~料金は」


 キャンセル。

 ダブルの部屋を取った。浴場は一階にあるらしいがトイレはしっかりついている。

 結構広い部屋だがメリッサは床に正座してた。

 この世界にも正座があるんだな。


「そこでいいの?」

「はい、奴隷ですから」


 そうか、まぁそういうもんなんだろ。

 さて腹が減ったし食堂に向かう。そこでもメリッサは床に正座だな。

 でもみたところ奴隷はみんなそうしてる。これが常識なんだろ。邪魔だけど。


 飯を頼んだら俺の分だけ出てきた。奴隷は残飯を食うらしい。

 栄養とか大丈夫なのかね? 俺は優しいからもう一人前頼んで食べきれない分だけやった。

 犬食いかと思ったら、そこはちゃんとナイフとフォークで食べてるのな。


 ちなみに飯はポトフみたいのだった。

 さて腹も膨れたし戻ろうかなと思ったけど。


「おいてめぇ! いい奴隷つれてんじゃねぇか! 俺はザック! この辺じゃ有名な冒険者だ! 痛い目に見たくなかったら」


 なんか絡まれた。筋肉質の厳つい男だ。

 気になったのはその横にメイド姿の奴隷がいた事だ。

 黒髪ロングで可愛い! これは欲しい!


「決闘しようか?」

「て? え?」

「だから決闘だって。何怖いの?」


「ば、馬鹿言うな! いいぜ受けてやるよ!」


「おいあんたら! 決闘はいいけどここでやるなよ! 物が壊れる!」


「あぁ大丈夫すぐ終わるから」

「なんだと?」

 

 はいはいキャンセルキャンセル。


 で、戦闘をキャンセルし、防具を壊され素っ裸になって倒れてるザックを見下ろす。

 マジで弱いな。


「なぁ? 負けたなら俺が戦利品で奴隷もらっていいよな?」


「は、はい……」


 やった狙い通り。これでメイド奴隷ゲットだぜ!


「じゃあ君これから俺の奴隷ね」


「……はい」


 この弱い冒険者の奴隷だった、奴隷は名前をセイラって言うらしい。

 見た感じ胸がないのが残念だけど、これでメイド奴隷ゲットだぜ!

 ちなみに手続きは負けたほうがする規則だった。楽でいいな。


 疲れたからメリッサとセイラを連れて宿にある風呂にはいる。奴隷は男女関係なく浴場までついてくるらしい。

 風呂場で隅々まであらってもらった。他の客が羨ましそうにみてたな。


 で、部屋に戻って三人でベッドイン! キャンセル!


 ふぅ疲れた。これで処女もゲット! 夜の過程キャンセルは大人の事情だ。

 そうだ明日は冒険者ギルドにいこう。

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