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神々の戯れ 作者:家内 由生
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第2話 準備

 時刻は朝の5時。ベッドの上で天井を見上げていた。枕元にある目覚まし時計は既にその仕事を終えている。
 俺は立ち上がり、机の上にある少し古く見える紙を手に取り、再びベッドに倒れ込んだ。それには俺がこれから挑むゲームのルールが書かれているわけだが、これが決定案ではないらしい。

『私も人間相手にするのは、初めてなのですよ。なのでこれを最終決定にはしません。また遊びながら、よくしていきましょう。』

 昨日俺がゲームに挑戦すると言った後に、ユガミが言った言葉だ。
 ちなみにユガミは最後まで微笑を絶やすことはなかった。

 あのあと俺は帰ってきてからまずこの町の地図を引っ張り出してきた。ちなみに家中探してもなかなか良いのがなく、結局Google様に手伝っていただきました。ありがとうございました。
 俺は心からのお礼を心の中でした。
 それからどうしたら勝てるか考えた。しかし、神の力がどの程度なのかわからない。なので具体的な方法は残念ながら決まっていないが、ある程度は決まっているのでなんとかなるだろう。
 俺は明日のことを考え、少し早く眠ることにした。

 そして冒頭のシーンに続く。
 俺はゆっくりと起き上がり、パジャマから動きやすいラフな格好に着替えた。
 時計を見ると、既に6時近い。思ったより長く物思いにふけっていたようだ。
 そろそろユガミから連絡が来るはずだ。昨日6時ごろにルールについての詳しい話し合いをする約束をした。

『おはようございます。普上賢次さん。』

「!?あ、ああ。おはよう。」

 突如聞こえた声に驚きながら、俺は何とか冷静になろうとする。
 いきなり主導権を握られてしまった。
 ……なんだろう。微かにバカにするような色の笑い声が聞こえる気がする。
 俺はその笑い声を、精一杯無視しながら強引に主導権を取りに行く。

「さっさと本題に入ろうぜ。」

「あら。私はもっとお話ししたいのですが。」

「俺は別にしたくねぇよ。」

「残念です。ではルールについて話し合いを始めましょう。」

「ああ。じゃあまずは俺から意見をだそう。」

「ええ。どうぞ。」

「敵と味方の区別がすぐにつくように、何か目印になるものはないか?」

「なるほど。そうですね。……じゃあ私側の人は目を赤く光らせましょう。」

 俺は目が赤く光る人間を脳裏に描く。
 ……なにこのホラーな絵面。超怖いんだけど。

「……他には?」

「頭に旗をたてるとかは、どうでしょう?」

 俺は頭に旗がたっている人間を脳裏に描く。
 ……遊んでるようにしか見えない。なんかやる気なくなる。

「他には?」

「そうです!ケンタウロスになるのはどうでしょう?」

「……それもう人間じゃねえよ。却下。」

 ていうかそれ絶対足速くなるだろ。馬並みの速さになっちゃうじゃん。逃げ切れねえよ。

「……そういう普上賢次さんは、なにかないんですか?」

 あれ?少し怒ってる?案外子供っぽいところあるんだな。
 俺はユガミの問いに対して頭を働かせる。

「う~ん。」

 思い浮かばない……。もうなんでもいいや。
 俺は今までユガミが挙げた候補の中から比較的マシなものを選ぶ。

「じゃあそれは、目を赤く光らせとこう。」

「わかりました。」

 これでとりあえず敵味方がわからないことはないだろう。

「次だな。このゲーム内での犯罪行為についてだ。
 俺的には万引きと器物損壊と不法侵入くらいは許してほしいな。」

「そんなことですか。もちろんいいですよ。私は神ですから。そのくらいゲーム終了後にでもなんとでもなります。」

 ……さすが神様心強い限りだ。でもなんか罪悪感あるな。

「次は……トイレだけど。トイレの中はなしな。使用するのはいいけど、生理的事情がない限り立ち入り禁止だ。」

「わかりました。ただしいつまでもトイレに閉じ籠られては面白くないので、30秒にしましょう。それ以上中に閉じ籠る場合は、トイレの中から強制的に退場してもらいましょう。」

「……どうやって?」

 正直聞くのが怖い。

「それは神的ななにかが働いてとしかいえませんね。」

「やだ、この神怖い。」



 こうして6時30分くらいまで会議は続いた。それはこれから戦うとは思えないほど緊張感のない会議だった。

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