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ただの友達じゃない

作者: けろよん

 高校二年生の春、僕は一人で学校への道を歩いていた。新しいクラス、新しい教科書、そして新しい友達ができることに少しだけ期待していた。

 その時、前から歩いてくるのは――


「おはよう、涼介!」


 加藤清乃。僕の幼馴染であり、気がつけばずっと隣にいた存在だ。

 彼女は高校に入ってから少しずつ雰囲気が変わった。素朴な少女だったのが、今では髪を金髪に染めてメイクをしてピアスまで付けるようになった。

 一見してギャルっぽくなったが、変わらないのはその明るい笑顔と、僕を笑わせてくれること。


「おはよう、清乃。今日は早いね」

「だって、今日は涼介と一緒に歩こうと思って」


 僕の隣に自然に歩幅を合わせて並ぶ清乃。どうしてだろう、彼女とこうして歩いているなんていつもの事なのに、最近ではなぜか心が落ち着かない。まるで昔からずっと一緒にいた幼馴染ではないような感覚。


「最近、君、すごくモテてるよね」


 僕が軽く言うと、清乃は眉をひそめた。


「そんなことないよ。涼介のほうがモテるじゃん」

「いや、モテてないよ。僕に声を掛けてくる友達なんていないし」

「分かってないなー。みんな声を掛けるチャンスを伺ってるんだよ」


 そう言って、彼女は僕の肩を軽く叩いた。なんだか恥ずかしくなって、僕は顔を赤くしそうになったが、何とか冷静を装った。


「涼介が誰かを好きになったらどうしようかな?」


 突然の質問に、僕は足を止めて振り返った。


「何だよ、それ」


 清乃はそのまま歩き続け、目を合わせることなく言った。


「だって、涼介が好きになる女の子が現れたら、私とこうして登校することも無くなるかもしれないなって」

「それは、まあ、そうかもな」


 僕は思わず素直に答えてしまった。

 でも、心の中ではちょっとだけ、彼女が気になった。


 清乃とは昔から一緒にいたから、あえて恋愛を意識することはなかった。友達として、ただの幼馴染として、ずっと隣にいるのが当然だと思っていた。だけど、この突然の言葉に何かが引っかかる。


 彼女の笑顔、無邪気な言葉、でも少しだけ大人びた視線。僕は気づいてしまった。清乃は僕にとって、ただの友達ではなく、もっと特別な存在になっていた。


 そして、学校が終わる頃。僕が清乃と一緒に帰り道を歩いているとき、ふと彼女が真剣な顔をして言った。


「涼介、私はね、ずっと言えなかったことがあるんだ」


 僕は驚いて足を止め、彼女を見つめた。


「言えなかったこと?」


 清乃は少し照れくさそうに頬を赤らめて言った。


「実は、私、涼介のことが好きなんだ」


 その言葉を聞いた瞬間、僕の心臓がドキドキと早くなった。これまでの何気ない会話が一気に意味を持ち始めた。

 清乃は最初から僕の隣にいて、無意識に近づいてきた。でも、僕は彼女がそういう気持ちを持っていたなんて、全然考えていなかった。


「でも、私、ずっと涼介にとってはただの友達だって思ってたから、言うのが怖かった。でも、もう隠しきれなくて」


 その瞬間、僕は清乃の目を見つめた。彼女は少し不安そうにしていて、僕の答えを待っている。


「清乃……僕も…………好きだよ」


 その言葉は、長い間言えなかった。でも、今なら伝えられる。僕も彼女のことが好きだった。友達以上に、大切な存在だと気づいていた。


「本当に?」


 清乃が目を輝かせて笑った。それは、僕にとって本当に特別な瞬間だった。


「うん。本当に」


 その日から、僕たちはただの友達ではなくなった。これまでとは違う距離感で、お互いの気持ちを大切にしながら、少しずつ歩み寄っていった。


 男女の友情は成立しないと言う人がいるけれど、僕たちもそうだった。最初からただの友達ではなかったんだ。それを今、やっと認められた気がした。


 そして、これからは新しい道を二人で歩いていこうと思った。




 清乃と僕はあの日から、少しずつ歩み寄っていった。お互いに気持ちを伝え合ったことで、僕たちの関係は一歩前に進んだような気がしていた。


 でも、気づけばその一歩が、二人の距離をさらに広げる結果になってしまった。


 僕たちは言葉にしたことによって、お互いの「本当の気持ち」を理解し合うことができた。それは良いことのように思えたけれど、実際はそう簡単なことではなかった。


 それは、夏の終わりのことだった。

 ある日、清乃から急に呼び出された。彼女の顔には少し曇った表情が浮かんでいた。


「涼介、ちょっと話したいことがあるんだ」


 僕は少し驚いた。最近、僕たちは何気ない日常を共有していて、特に大きな問題もなかった。だからこそ、その言葉に不安がよぎった。


「うん、どうしたんだ?」


 清乃は少し黙ってから、ようやく口を開いた。


「実は……私、受験を控えていてさ、これからすごく忙しくなるんだよね。だから、涼介との時間を大切にしたいけど、どうしても上手くいかないと思う」


 その言葉に、僕は驚きと同時に少しの痛みを感じた。清乃が話している内容は、あまりにも現実的だった。


「受験って、そんなに大変なのか?」

「うん。すごく大変だよ。でも、それが終わったら、涼介ともまたゆっくり話せるかなって思ってる。でも、それまでの間、私、涼介にかける時間をあまり取れないと思う」


 その瞬間、僕は何も言えなかった。清乃の言っていることは分かるけれど、心の中で何かが少しずつ崩れていくのを感じていた。


「だから、涼介に負担をかけたくないし、少し距離を置いたほうがいいかもしれない」


 清乃が視線を落とし、つぶやいた。


 その言葉が、僕にはまるで冷たい風のように響いた。距離を置くって、つまり「道を違えた」ということじゃないか。僕たちは、これまでどんなに近くにいたとしても、結局はそれぞれの人生を歩むことになるのだろうか。


「清乃……それって、どういうことなんだ?」

「私……涼介を嫌いになったわけじゃない。でも、今は自分のことを最優先に考えなきゃいけない時期なんだ」


 清乃は少し目をそらして、ため息をついた。


「私が決めなきゃいけないことがたくさんあって、それをこなしていくうちに、涼介との距離が広がってしまったらごめん」


 その言葉を聞いて、僕は何も言えなかった。彼女の目に浮かんだ涙が、僕の胸を締めつける。清乃は本当に苦しんでいるんだろう。それに対して、僕はどうすることもできない。


 でも、心の中で感じるものがあった。それは「僕も、彼女を大切にしたい」と強く思う気持ちと、「でも、どうしようもない現実」に直面したことから来る、切ない思いだった。


 その後、僕たちはしばらく連絡を取り合うことなく、各々の道を歩み始めた。清乃は受験勉強に集中し、僕は自分のことを考えながら、彼女を支える方法を模索していた。でも、だんだんとお互いにメールや電話をする回数が減り、会うことも少なくなった。


 そして、夏が過ぎ、秋の風が吹く頃には、僕たちは本当に「道を違えて」しまった。




 僕達が会わなくなってから数ヶ月後のこと。

 卒業が近づいてきたある日、久しぶりに清乃と再会した。彼女はギャルっぽい身なりを止めてすっかり大人っぽくなっていて、少し照れたように僕を見つめた。


「涼介、久しぶり」

「うん、久しぶりだね」


 僕は彼女の変化に驚きながらも、心の中では何かが消えたような気がしていた。清乃の目には、もうあの頃の輝きが少しずつ失われていた。それは、彼女に未来に向けて進んでいく決意があったからだろう。


「受験、お疲れ様」


 僕は言った。


「ありがとう。でも、もう大丈夫。涼介にも、ありがとう」


 その一言が、僕の胸に深く刺さった。あの頃は、二人で未来を語り合ったこともあったけれど、今ではそれが遠い記憶になっていた。


「お互い、これからは自分の道を歩んでいこうね」


 清乃は穏やかに微笑んだ。僕も笑顔を作った。

 しかし、その笑顔の裏にあったのは、確かに「道を違えた」という現実だった。僕たちは今、同じ場所にいながらどこかで違う道を歩んでいる。


 清乃と再び別れた後、僕は考えた。

 道を違えたということは、決して悪いことではないのかもしれない。

 人はそれぞれ、違う未来を歩んでいくものだ。そして、それを受け入れることが、成長するために必要なことだと、やっと気づいた。


 清乃が選んだ道、僕が選んだ道。それは違っても、どこかでお互いの幸せを願っているはずだ。

 二人で歩んだ道があったからこそ、今、こうしてそれぞれの未来を見つけることができるんだ。

 それが、僕たちが今できる最善の答えだった。




 疎遠になってからしばらく、僕と清乃はお互いに何かを確かめるような時間を持たなかった。連絡を取ることも無くなり、気づけば卒業式を迎えた。僕たちは同じ学校を卒業したけれど、それぞれの道を歩んでいた。


 その後、大学に進んだ僕は忙しい日々を送っていたが、ふとした瞬間に、清乃のことを思い出すことがあった。あの日、彼女が言った「これからは自分の道を歩んでいこうね」という言葉。それがどこか心に残り、少しずつその意味が染み込んでいった。


 清乃もきっと、忙しくて僕のことを考える余裕はなかっただろう。それでも、彼女が幸せなら、それでいいと思うようになった。




 ある日の午後、僕は祖父の部屋で整理をしていた。

 卒業アルバムをめくる手が止まった。卒業アルバムの隅っこに、手紙が挟まっていた。僕はその手紙を慎重に取り出し、封を開けた。


『大樹へ』


 その手紙の差出人は、伊藤君だった。どうやら祖父にその友達が宛てた手紙らしい。その手紙には何か違う雰囲気があった。読み進めるうちに、胸がざわつき始める。


『大樹へ』


 大樹、


 君に届けたくて、これを送ることにした。もうずっと前から、君に伝えなければならないことがあったから。


 あの日、僕は君に誤解されたかもしれないけれど、あれが僕の選んだ道だった。君があの時に僕を裏切り者だと感じた気持ちは、よくわかる。でも、君が選んだ道も間違いじゃなかったと思う。


 そして、君がどうしても許せない気持ちがあるのだとしたら、それはきっと僕にも責任があるのだろう。けれど、大丈夫だよ。君は、君の道を歩んでいる。僕も、自分の道を歩んでいる。


 でも、あの時、君が泣いた顔が忘れられない。君が僕に言った「友達なんていらない」って言葉が、ずっと頭から離れない。


 だけど、今となっては、その言葉が僕たちを分けたものだとは思いたくない。大樹、君が幸せでいてくれることが、僕にとっては何より大事なんだ。


 だから、どうか、幸せになってほしい。そして、もしも君が悩んでいるときには、僕ができることがあれば、いつでも助けになるから。


 君は一人じゃないよ。ずっと、そう思っている。


 伊藤より



 その手紙を読み終えた瞬間、僕は思わず息を呑んだ。伊藤君の言葉には、長い間の苦しみと後悔が込められていた。そして、僕の胸の中で何かが締め付けられるような感覚があった。


 祖父と伊藤君の間に、僕達と同じすれ違いがあったことは間違いない。だが、それでも彼らの絆は確かに存在していた。二人が別れた理由は、ただの誤解ではなく、それぞれの選択と心の中の葛藤が重なった結果だったのだろう。


 その日の夜、僕はふと清乃のことを考えていた。あの時、彼女との距離を置く決断をしたこと。それが正しかったのか、未だに迷うことがある。でも、彼女が今幸せであれば、それでいいと思っていた。


 でも、伊藤君の手紙を読んで、僕は気づいた。もしかしたら、清乃との「道を違えた」ということも、彼女が選んだ道があるからこそ、僕も自分の道を見つけることができたのだと。


「道を違えた」ということが、必ずしも悪いことではないと、ようやく実感できた。



 数週間後、ふとした瞬間に、清乃から連絡が来た。

 久しぶりのメールだった。


『涼介、元気?』


 その一言が、僕の心を少し温かくした。何度もメールを打とうとして、結局送れなかったその一言が、ようやく届いた。


 僕はそのメールに返事をした。


『元気だよ。清乃も元気?』


 その後、何度かやり取りをした。そして、久しぶりに会うことになった。


 再会の日、


 清乃はまた少し大人っぽくなっていた。変わらない笑顔を見たとき、僕はあの頃の気持ちが蘇ってきた。でも、今の清乃は、もう昔のようにただの「幼馴染」ではなく、もっと大切な存在に感じられた。


「涼介、久しぶり」


 清乃が笑顔で言った。


「うん、久しぶりだね」


 僕も微笑んだ。


「最近、どうだった?」


「普通に過ごしてたよ。清乃は?」


「勉強が忙しくて、少しだけ落ち着いたかな」


 そして、僕たちはしばらく、昔の思い出を語り合った。あの頃、道を違えてしまったこと。それでも、今こうして再会できたこと。それは、きっとお互いにとって、無駄ではなかった。


「涼介、ありがとう。あの時、距離を置いてくれたことで、私は自分の道を見つけられた気がする」


 その言葉に、僕は少し驚いた。清乃が、あの時の選択をそう受け入れてくれたことに、心から感謝した。


「僕も、清乃に感謝してるよ」


 そして、僕たちはしばらく黙って歩いた。道は違ったけれど、こうしてまた交わることができた。それが、きっと大切なことなんだろうと思う。


 僕と清乃は、それぞれの道を歩んできた。そして、今、再び歩き出すことができた。それが、どんなに小さな一歩でも、確かな一歩だと感じていた。




 僕と清乃は、子どもの頃からずっと一緒にいた。隣の席で毎日顔を合わせ、無邪気に笑い合い、何でも話していた。そんな日々が当たり前のように続くと思っていた。でも、成長とともに、お互いの道が少しずつ違ってきた。


 高校生になった頃、僕たちはそれぞれの夢を追い始めた。清乃は受験を控え、僕も将来のことを真剣に考えるようになった。そのうち、忙しさにかまけて、少しずつ連絡も減り、会うことも少なくなっていった。


 そして、ある日、清乃が僕に言った言葉が忘れられない。


「涼介、これからは自分の道を歩んでいこうね」


 その時は、正直言って少し寂しかった。清乃と過ごした日々が、いつまでも続くと思っていたから。でも、彼女が自分の道を選ぶことが大事だと分かっていたし、僕も自分の道を進まなきゃならないと感じていた。


 それから数ヶ月が過ぎ、僕たちはお互いにそれぞれの未来を見つけていた。清乃は受験を終えて新しい環境で頑張っていたし、僕も自分の将来に向けて歩みを進めていた。連絡を取り合うことは少なくなったけれど、それでもお互いの存在は、心の中で変わらず大きなものだった。


 そんなある日、僕は祖父の卒業アルバムを整理していた時に、祖父とその親友・伊藤君の手紙を見つけた。伊藤君が祖父に宛てたその手紙には、友人としての絆と、それに伴う痛みが込められていた。僕はその手紙を読んで、友情というものがただの時間の積み重ねだけではなく、お互いが選んだ道を尊重し、支え合うことだと改めて感じた。


 それと同時に、清乃とのことを思い出した。僕たちは確かに一度、道を違えたように感じたけれど、それでもその絆は色あせることなく、ずっと心の中で繋がっているんだと気づいた。


 そして、久しぶりに清乃から連絡が来た。最初は少しぎこちないやり取りだったけれど、すぐに元気を取り戻し、昔のように話し始めた。お互いに歩んできた道を語り合うことで、どれだけ成長したかを感じることができた。


 今、僕たちはそれぞれ違う場所にいるけれど、友情の絆は変わらない。僕たちが歩んだ道は違っても、どこかでまた交わることができる。そのことが、僕にはとても大切に思えた。


 変わらないもの、それが友情だ。


 そして、どんなに時間が経っても、お互いを思いやる気持ちが続いていれば、距離や時間なんて関係ないんだと、改めて心に誓った。


 僕と清乃の友情は、これからも続いていく。道を違えてしまったとしても、変わらず心の中で繋がっている。それが、どんなに小さな一歩でも、僕たちが踏み出した確かな一歩だと感じていた。


「涼介、私、これからもずっとあなたの友達でいたい。でも、それだけじゃダメだよね。お互いが変わっていくんだから」


 清乃が言った。


「うん。僕も、ただの友達としてだけじゃなくて、何かを支え合える関係でいたいって思ってる」


 僕はそれに続けた。


「昔みたいに毎日会うことはないかもしれない。でも、どんな時でも心の中で繋がっているって思える関係でいたいよ」


 清乃は少し驚いたように目を見開き、そして静かに笑った。


「うん、私もそんな風に思ってる。だって、友情ってさ、距離があっても続くものだと思うから」


 その言葉を聞いて、僕は少し安心した。それは、僕が求めていたものだった。


 友情とは、変化と理解の中で築かれるもの


 僕たちは、これからどんな形であっても、友情を続けていくことを決めた。それは、ただの「過去の思い出」としてではなく、今からの関係をどう築いていくかを考えた上での決断だった。


 お互いの人生が違う方向に向かっていることは確かだ。清乃には忙しい学業や新しい挑戦が待っているし、僕にもまだ見ぬ未来が広がっている。でも、それでも、僕たちはお互いを尊重し、支え合う気持ちがある。どんなに遠くても、心の中で繋がっていれば、それが「友情」なんだと思う。


「私、これからもお互いに必要だと思う時が来たら、必ず連絡するね」


 清乃がそう言って微笑んだ。


「うん、僕も。どんな時でも、君のことを思ってるから」


 僕はその言葉に素直に答えた。


 清乃との友情を、僕はただの「過去の絆」として終わらせたくなかった。むしろ、それを新しい形で育てていきたいと思った。お互いに成長し、変わることで、より深い絆を築けるのではないかと思ったからだ。


 友情は決して「ずっと同じ場所にいること」ではなく、「互いの成長を見守り、支え合い、変化していくこと」だと気づいた。清乃がどんな未来を歩んでも、僕はその道を応援したいし、僕がどんな道を選んでも、彼女はそれを理解してくれるだろう。そんな関係でいたい。


 これから、僕たちの友情はどんな形をとるか分からない。それでも、重要なのは「お互いの心に存在し続けること」だと思う。どんなに忙しくても、時間が経っても、また会いたいと思える関係を築いていけたら、それが友情の本当の姿だと感じている。


 清乃と僕は、これからもお互いの道を歩み続けるだろう。でも、どんなに距離ができても、心の中で繋がっていれば、それが本当の意味での「友情」だと信じている。


「涼介、私たち、きっとこれからもいい友達でいられるよね?」

「もちろん、ずっと──」

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