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旅立ちの理由2

「それで、俺達の人化を見た感想は?」


 四人で騒いで一段落した頃、ディベルが突然聞いてきた。正直なところ俺からすると、ディベルもラントも凄い美人としか言いようがない。俺の語彙力が足りないのもあるが、言葉を尽くしたくない程に綺麗な二人に見惚れてしまう。


「二人とも、き、綺麗だと思う…」


「……お、おう、そうか…」


「あ、ありがとうございます…」


「サード、私は?」


「ラトも綺麗だよ」


 気まずい。

 顔を真っ赤にしてそっぽを向くディベル、顔を手で覆ったまま時折、チラチラと指の隙間からこちらを覗くラント、何故か膨れっ面のラト。何だか、言葉を間違えた気がする。


 そんな空気のまま一日が終わった。



 翌日、フレイの所に行く途中でラントに会った。


「サーシャ、フレイ様の所に行くのですか?」


「ああ、そのつもりなんだ。良かったら一緒に行く?」


「ええ!是非とも行かせて下さい!」


 大した距離を歩くわけでもないのに、えらく張り切ったラントと共に歩く。すると、今度はディベルに会った。


「サーシャ!どこ行くんだ?」


「フレイのとこ行く途中なんだ。ディベルはこんなとこでどうしたの。修行は?」


「き、今日は休みにしたんだ!それよりもさ、俺もついていっていいか?」


「そっか、今日は休みにしたんだね。うん、それなら一緒に行こう」


 珍しい事もあるもんだな。ディベルが、修行を休みにして何かをやりたいだなんて初めて見た。横のラントなんて豆鉄砲を食らった見たいになってる。


 それにしても、フレイの所に行くだけなのに凄い賑やかになったな。この二人と居て嫌な事はないし、寧ろ楽しいからいいけど。ちなみにディベルもラントも人化の状態だ。


 ディベルは金色の髪に金色の瞳、額から短めの角、髪型はポニーテールだ。顔つきは勝ち気な印象を与える美人。胸は大きくないが均整の取れた健康な体だ。服は動き易いように上は、チューブトップで下はホットパンツ。露出が激しくて目のやり場に困る。


 対してラントは黒髪に紫の瞳、頭頂部に雪熊の特徴の耳、髪型はストレートだ。顔つきは、ディベルとは対照的な清楚な印象を受けるおっとりした顔つきの美人。胸はデカいし、締まるところは締まっているので服で隠れても尚、強調されている。服は白い長袖の上にカーディガンで下はロングのスカートだ。


 実はディベルとラントの二人で並ぶと、ディベルの方が少し大きい。ラントはそれを気にしているのかディベルとは反対の位置に立つことが多い。


 そんな事を考えながら歩いているが、俺は浮かれているのだろう。こんな美人二人が俺を挟んで立っているのだ嬉しくない男などいないだろう。


 まあ俺は今、男の象徴がないのだが。


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