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授魔の日2

 社長出勤した儀式だったが、開始が大幅に遅れたらしく俺が着いた時はまだ村長の話が終わってなかった。


 村長話長いな。俺が来る前から話してたっぽいしまだまだ話そうとしてるな。今日の主役は儀式を受ける側な筈なんだけどな。来賓席の人怒ってるな。


「積もる話もありますが、ここで王国第二騎士団団長より御言葉を貰いたいと思います! 」


 司会進行のお姉さんに止められて少し不機嫌な村長は、騎士団長の顔を見てやらかした事に気付いた。


「第二騎士団団長のオーベックだ俺はあんまり話が上手くないからな簡潔に終わらせて貰う。強い魔法を授かったり、志がある奴は騎士団の門を叩け俺の団に入れてやる。以上だ」


 言いたいことを言ってツカツカと席に戻った団長を皆ポカーンと眺めている。


「で、では授魔の儀に移ります ! 名前を呼ばれた人から前に来てください」


 司会進行のお姉さんがどうにか取り持ち儀式を続けて行く。


「では、バーナさん前へ」


 挨拶のあとは、特にアクシデントも無く儀式は筒がなく進み次が俺の番だ。


「では、サードさん前へ」


 これでようやくラトとの約束を果たしに行ける。どんな魔法でも上手く使おう。そして、親友がそうだったように魔法を愛そう。


「貴方と魔導の深淵が永遠の友でありますように」


 授魔の台座に立つと優しい声が聞こえた。

 手に淡い光が灯りゆっくりと身体に入って行く。どんな魔法を授かったのか直ぐにでも確認したいが、儀式会場は魔法の使用を禁止している。家に帰ってゆっくりと確認しよう。


 俺が会場を出たタイミングが良かったのか、行きにあった人混みはすっかり落ち着いていた。


 行きのようにアクシデントに巻き込まれることも無く帰りはスルスルと帰れた。


「さて、魔法の確認をするか」


 確認と言っても大した事はしない。目を閉じて手を胸に当て授かった魔法に意識を向けるだけだ。


「…変化魔法…? 」


 疑問に思い口に出すと誤って発動したのか身体が淡く光った。


「何も…変わってないな…不発か? 」


 どんな魔法か期待していた分、一発目が不発となると興奮も冷めてしまう。興奮が冷めると今日の疲れが出たのか眠気が来た。


「寝るか、明日また確認しよう」


 フラフラとベットに行きベット横の写真にお休みと言ってから寝た。


 子供の頃の夢を見たラトと一緒に川で遊んだ時の夢、確か俺が溺れ掛けてそれをラトが助けてくれたんだっけ。


 昔の夢に懐かしさを憶えながら意識が浮上する。


「良く寝た~おはようラト」


 日課のように写真に挨拶をするが、俺の声が何だか高い気がする。首を傾げながら水瓶を覗き込んだ。


「は ?……」


 待て、待て、待て。

 意識がはっきりとしていたから簡単に状況を飲み込めた。



 俺、女になってる !!



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