風のない世界で
決まった台詞なんていらない
どんなときでも
そうだ、こんなときは
ソーダ水を無理にでも飲み干して
わざと咳き込んでみせればいい
ステキな言葉なんていらない
キミの笑顔に似合う言葉なんて
何一つ、いらないのだから
思いのままにできないこと
今すぐにできないこと
たくさんあるのかもしれない
だけど、
知らないうちに
キミへの想いがたくさんになって
追いかけたもの、追い越してゆく
キミに似合う言葉なんて
見つからないよ
それは、だって
キミにしか選ばれないものだから
そのままでいて
飾らないでいて
これからキミの家へと急ぐから
風のない世界で
キミの髪に触れながら
いつかは風にそよぐ、この髪を
想像しながら