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おまけ 伯爵令嬢(わたくし)の一日

朝の明るくなる前に起きます


そして水汲みです


井戸から台所まで何往復もして水瓶数個が一杯になるまで続けます


もちろん一人です


誰も手伝ってくれません





本当は台所の下働きの仕事です


でも今では伯爵令嬢わたくし一人の仕事です





何往復も水汲みをした後は掃除です


門から玄関までを掃除します





その後は玄関のホールです


伯爵家ですから無駄に広いです




そして廊下、応接室、食堂と一通りします


食堂は朝食が始まるまでに終わらせないといけないので大変です


もしも終わらなければ朝食抜きです


もっとも今は夜会でのやらかし?のせいで食事抜きなんですけどね(涙)




お腹が空いたので井戸に行って水を飲みます


何回も飲んでお腹が一杯になったら学校です





貴族の子供は学校に行くのが基本です


行かないという選択肢はないです


おかげで育児放棄されていますが世の中の常識とかを教えて貰えます





もっとも馬車は義理妹と同じなので苦痛です


延々と罵られるんです


何時も早く着かないかな、と思っています




学校の授業の間は平穏です


義理妹と学年が違うというのが救いです





お昼はというと普通の生徒は学食です


王立の貴族の学校ですからね


きちんとした物が出ます




もっとも伯爵令嬢わたくしは使ったことがありません


伯爵ちちおやから「使うな!」と言われていますから


まあ今は食事抜きですから関係はないですけどね




と言う訳で学園の井戸で水を飲んで過ごします


授業が終わって井戸に行こうとしたら第三王子様が絡んできました


「おい、どこへ行く、そっちは食堂ではないぞ?」






「いえ伯爵令嬢わたくしにはおかまいなく」


そう言って井戸に向かいました


そして水を飲みました





その姿に驚いている第三王子様がいました


まあ隠していないですからね




「一体何を考えている!」


なんか怒っています




「いやだって伯爵ちちおやを怒らせてしまったので食事抜きですから」


王子様からの御下問なので正直に答えました




「本当だったのか・・・」


王子さまは唖然としていました




伯爵令嬢わたくしは何度も食事抜きだと言ったような気がします


ついでに態度で示したような気がします


全然伝わっていなかったんですね(呆)





大体、私が昼食を取っている姿を見たことがない人間は大勢います


それに井戸で水を飲んで過ごしている姿を見たことがある人間も大勢います


まあ誰一人助けようとしませんでしたけどね(涙)





王子様だって今まで気が付かなかったじゃないですか


そして見て唖然とするだけで手を差し伸べることはしてないじゃないですか


なんでそれで唖然として可哀そうだと言っているのでしょう




そんな王子様をほかっておいて教室に戻ります


暇なので机に突っ伏して昼寝です


起きているとお腹が空きますからね




そして授業が終わると伯爵家に帰って夕飯の支度の手伝いです


もう一度水運びをした後は、野菜の皮むきだとか、皿洗いとかですね




もちろん食事抜きなです



夜は夕食後の皿洗いと明日の朝食の下ごしらえが終わったらようやく就寝です

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