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4 殴られた頬を見て第三王子がドン引きしていました

「お前、一体どうしたんだ」


第三王子が怖いもの見たさに伯爵令嬢わたくしの頬の痣をおっかなびっくりで見ています




誰もが王子様あなたみたいに幸せな生活を送っている訳ではないんですよ(ヤレヤレ)




いえね夜会で騒ぎを起こしたということで昨日の夜、伯爵ちちおやから殴られたんですよ


見事に頬をヒットしましたね


おかげで青あざができています






そしてそのまま登校した私


そりゃ頬は色が変わったままでしょう


というか1週間は引かないと思います


今までの経験上の話ですけど





そして昨日の夜会での出来事の調査報告をしようと近寄って来た第三王子に頬の痣が見つかったという訳です




「いや今までだって殴られていましたけど、今頃になって気が付いたんですか?」


そう言うと第三王子は泣きそうな顔をしていました





同じ学校にいて結構目立っていると思っていたんですけどね


どうやら第三王子の目は自分に不都合なものは見ないようにできる不思議なフィルターがあるようですね




まあ追い打ちはかけませんでしたけどね


一応第三王子様ですからね


・・・だって打たれ弱そうですもの






被害者わたしが開き直っているとその分、見学者おうじさまの方は気になるようです


ですがいちいちそんなのを忖度していたら虐待子はやっていられません


用事があるようなのでお言葉を待ちます


下位のものは上位のものに勝手に話しかけてはならないという貴族ルールがありますからね





「昨日の夜会でのことだが、お前、いや、伯爵令嬢が被害者だということが判った」


結構悩んだ末、第三王子様が言いました





おや、驚いたことに真実に辿り着きましたよ


てっきり令嬢達の数に押された捏造により私の方が断罪されると思っていましたからびっくりです





「土下座でもさせてみます?」


伯爵令嬢わたくしが提案すると


「いやいい!」


速攻で返事が返ってきました





てっきり真実に辿り着いたから伯爵令嬢わたくしの無礼を咎めるために土下座なり、むち打ちなりするかと思っていました


そう言うと


伯爵令嬢おまえの中の第三王子おれはどんだけ鬼畜なんだよ!」


と逆ギレされました




いやだって今まで頬に青あざつくって登校しても気がつかなかった人がわざわざ訪ねてきたんですよ?


それくらいさせるつもりだと思うじゃないですか



正直に答えました


会話はコミュニケーションの基本ですからね




そう言ったのですが第三王子様はお気に召さなかったようです


片手で目を塞いで首を振っていました





・・・こういう場合どんなリアクションをすればいいのか教えてほしいですね(汗)







しばらくすると再起動した第三王子様が


「どんな罰を望む」


と聞いてきました





どうやらドレスにジュースを掛けてきた令嬢達を処罰するようです






もちろん伯爵令嬢わたくしの答えは一択です


「お任せします」





だって下手に口をだすと逆恨みしてきそうじゃないですか


もっとも何もしなくても逆恨みしてくるでしょうけどね(涙)

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