藍色の空に
『夕暮れに』
水鳥が鳴いて
陽は落ちていく
藍色の空に
緑の木の 繁る葉の上
細く優しい月があるから
それだけで、幸せ
こんな月の下には
奇跡だって、起こりそう
『風に舞う』
風に舞う、木の葉
何枚も、何枚も、舞っている
フィギュアスケートの選手のように
回転しながら
金色、黄色に、緑色
朱色に、茶色、黄土色
木枯らしの吹く晩秋になりました
『待って』
待って、待って
風に乗ったきみ
空高くにいるからって
そんなに急がないで
季節が巡るのが
ちょっと早すぎるよ