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作者: 霞ヶ浦 鈴

頑張って書きました

◆鈴パート

◇桜パート


◆この世界は能力を持ってる人間がうじゃうじゃいる世界だ

その中で俺は負け組だった

不良生「おい鈴さっさとコーラ買ってこいよ」

鈴「いってぇ」

負け組の奴はすぐに殴られる

「おい早くしろよ もう一発いくぞ」

不良が腕を振り上げた時によく知った声が響いた

???「やめて!」

「あ?」

次の瞬間に不良はぶっ飛んでいた

鈴「ありがとな 桜」

 「こんな場所すぐに離れるぞ」

桜「はいはい」

そして路地裏を俺達はあとにした

鈴「つーか誰が助けてって言った?」

桜「あんたほっといてもやり返さないでしょ」

まぁそりゃそうである

こいつは俺の幼馴染の桜、女のくせにすげぇ強え

桜「あと あんたなんで能力使わないの?」

使いたくないからってのが正直な理由だ

鈴「俺は無能力だっての」

 「ピンチになると目に見えない幽霊が助けてくれるからな」

桜「フッ なにそれ」

鈴「つーかお前は波動の能力結構使うよな」

桜「人ぶっ飛ばすには便利だからね」

恐ろしい奴である

鈴「気分悪いから俺は帰るぞ」

桜「あぁうん気をつけてねあとさ今度クレープ一緒に食べに行かない?」

鈴「おう」

 「じゃあな」

桜「じゃあね」

桜は誰も目に止めない俺をたった一人かまってくれただから俺はあいつのことが大好きなのである

鈴「あぁなんで高校生で一人暮らししなきゃいけねぇんだよ」

そんなことを嘆きながら俺はコーヒーを啜る

鈴「俺っていつからコーヒー飲めるようになったんだっけ?」

コーヒーを飲み終えた俺はベットに横になる

鈴「あーカフェイン足りねえ眠ぃ」



鳥の鳴き声が朝を知らせる

鈴「ハッ!しまった!」

寝ちまった

まだ6時だし準備したら学校行くか

どうせ行っても殴られるんだろうけど

鈴「ハァ着いた行きたくねえな教室」

そして俺は席につき自販機で買ったコーヒーを飲む

不良生「コーヒー飲めるのがかっこいいと思ってんの?」

絡まれると思ってはいたけど朝からかよ

鈴「別に思っちゃいねぇよ」

不良生「あ?無能力が歯向かうなよちょっと来い」

そして俺は屋上に連れて行かれた

鈴「なんの用だ?」

「実はさぁお前の彼女盗撮してそれ拡散されたくなかったら言うこと聞けって言ったらあいつOK出したんだよだからさ今日お前の彼女寝取っちまうんだぁ」

その瞬間俺の中の何かが消えた俺を抑えていた枷が

鈴「あ?」

不良生「お前は無能力だから何もできないだろうけどなハッハハ」

その瞬間俺は能力を発動させた






◇桜「なんの音?」

轟音が屋上から響いた

 「まさか!」

そして私が屋上のドアを開けると不良が見えない何かに首を掴まれていた

不良生「ガッ!グゥゥ…」

何もないが確かに何かがいるそんな不思議な感じだった

すると10秒も持たずに不良は泡を吹いて気絶した

桜「れい!」






◆その大声に思わず俺は能力を解除する

鈴「いつ来たんだよお前」

桜「……何をしたの?ねぇ!」

桜の声には確かな怒りが込められていた

鈴「何も…」

桜「何もしてないわけ無いでしょ…」

俺の言葉を桜が遮った

桜「れいはさ なんでいつも危ないことばっかりするの?」

鈴「俺はお前に嫌な思いをしてほしくないから」

俺が正直に答えると

桜「アタシは…そんなこと…そんなこと頼んでない!」

泣いていた

涙が頬を伝って落ちていった

鈴「なんでだよ…」

なんでなんだよ

「お前はあんな奴に犯されてもよかったて言うのかよ!」

桜「そんなわけ…ない…でしょ」

鈴「じゃあ俺は正しい行動をしたまでだろ」

俺は自信を持って言った

桜「れいは何もわかってないんだよ…」

鈴「え?」

思わず戸惑いの声を漏らす

桜「私のことなんにも…」

わからない一番理解していたつもりなのに

桜「帰ってよ‥私の前から消えてよ!」

鈴「ちょっと‥おい!桜!」

桜に触れようとした瞬間

俺は校舎に向かって吹き飛ばされた

あいつの波動の力だ

そして俺は階段を下り外へと出た

『消えてよ』か

俺の心は砕けた

誰も…誰も…もう俺を見つけられない

俺の能力はずっと発動させても身体的な害はないのだ

何時間かして俺は地元では有名な暴走族のアジトに一人で乗り込み全員を徹底に叩きのめした

他にも犯罪者予備軍と呼ばれる奴も何も悪くない奴にも頭から血が出る程に暴力の限りを尽くした

人が苦しむのを見るのが楽しかった気持ちよかった

こんな日々を何日も何日も過ごした

ずっとこんなこと続けているともはや楽しくもないただの暴力だ

ただそんな暴力に満ちた時間だけが過ぎ去って行った







◇あれからアタシは鈴を見ていない

4週間の間 鈴は学校に姿を見せない

あの不良は悪事がバレて退学になったからもういないのに

桜「あのときのこと謝らないと」

それにしても鈴心配だよ

私は鈴に危険な目に遭って欲しくないだけなのに突き放してしまった

………あれ?

「鈴って誰だっけ?」

あんなに大事に思ってたのに何も思い出せない

なんでなの?怖い怖い怖い

家に帰って日記を読めば何か思い出せるはず

そう考えてからは早かった学校が終わった瞬間私は家へと猛ダッシュをした

そして家の前についたとき私は絶望した

桜「なんであんたが」

目線をやった先には鈴をいじめていた不良の姿があった

不良「おい桜家にいないから心配したぜ」

私はあまりの恐怖で地面に膝をついていた

桜「嫌だ…来ないで…」

不良「恥ずかしがんないでいいんだぜ」

嫌だ 嫌だ 嫌だ

桜「助けて…」






◆そんな小さい声だった

だがよく知った声だった

俺はその声のする方へ走ると

カス野郎が桜の上に馬乗りになっていた

桜「嫌だやめて‥」

不良「お前そんなこと言いながら抵抗しねぇじゃねぇかよ」

俺はあまりの苛立ちにその男を十数m先まで蹴り飛ばした

不良「いってぇ!」

桜「ふぇ?」

鈴「さっさと家の中に入れ」

俺は能力を解除する

桜「あなたは?」

あぁこれが俺の唯一のデメリットだ

長時間使うと周囲の人間から忘れられる

鈴「いいから早く!」

桜「はい!」

この不良まだいたのかよこいつが入ってる暴走族は結構前に潰したのに

不良「いてぇけどよ今の俺なら確実に殺せるよなぁ!」

あいつ様子がおかしい

おかしいが一瞬で答えは出た

能力の暴走だあいつの筋力増強の筋力が暴走した

こうなれば殺す以外では止める方法がない

鈴「最後に桜に会えてよかったわ」

俺と不良との最後の戦いが始まった

不良は俺が瞬きをする間に一瞬で距離を詰めていた

油断していたとはいえこの程度ならガードできる

鈴「グッ!」

重い一撃が腕に響く

鈴「ちっときついな」

俺は近くにあった道路標識を思い切り投げて不良の頭に命中させた

鈴「おいおい人間ならとっくに死んでる威力だぞ」

不良は即座に体制を立て直す

不良「ウグアァァ!」

もう人間ですら無いのかこいつは…

鈴「…どこに消えた?」

気づくのが遅かった 奴はもう俺の後に回り込んでいたのだ

鈴「グァァァァァァァ!!!」

確実に左の腕の骨が折れた

もう勝てないかもな こいつは時間が経つたびに力を増している もう諦めて誰かに任せてもいいのかもしれないな


桜「こっちだ!」

は?

「私を狙え!」

馬鹿なことすんなよ!

不良「あ゛ぁぁぁぁぁぁぁ」

ただ桜は大きな隙を作ってくれた

鈴「終わりだカス野郎」

俺は奴の首に片手をやり

首の骨をへし折った

その瞬間不良の動きは止まった

終わった

最後まで桜に助けられた

これで俺の人生も終わりか

俺は正直に警察に自首をした

人を殺したと

警察官「君は悪くないのだよ君がいなければ沢山の死者が出ていたのかもしれないしね」

驚きの答えだった

鈴「あなたはなぜそのことを知ってるんですか?」

というと

警察官「近所の人がみんな君のことを英雄だと言っているからね流石にわかるよ」

「ただし君の行動は監視させてもらうよ」

鈴「はい」

警察官「そんなことよりその腕折れてるんだろ?見ればわかるよ」

そう言うと彼は病院まで俺を連れて行ってくれた

警察官「治療費は私が出すから君は何も心配しなくていいよ」

鈴「いえそんな!」

警察官「いやいいのだ礼がしたいのだよ」

病院で様々なことを言われた

俺の腕は全治4ヶ月と告げられた

警察官はわざわざ俺を家の前まで送ってくれた

鈴「ありがとうございました」

俺は久しぶりに家に帰った

この空気感俺の家だ

にしても存在感を薄くする能力ねぇ

まぁ俺の場合薄過ぎて何にも認知されないんだけどな

ただもう誰も前までの俺を覚えていない

鈴「それより疲れたな」

お茶を一杯飲み干し俺はベッドで深い眠りに落ちた

朝だ

鈴「学校行かなくちゃだな」

いつもの通学路を俺が歩いていると

後から聞き覚えのある声が聞こえた

桜「君〜!昨日は本当にありがとう」

そうか俺は忘れられたのか

鈴「怪我がないなら良かったよ それじゃあ」

俺が立ち去ろうとしたとき桜は俺の肩を掴んだ







◇桜「名前は?なんて言うの?」

私は助けてくれたその人にそう質問した

??「いや忘れちったんだよ」

思い出せない

上手く思い出せない

けど日記を読んで少しだけわかった気がする

そして私はその名前を呼ぶ



桜「鈴」



◆彼女は俺の名前を呼んだ

鈴「へ?」

俺はこいつに忘れられたはずなのに

桜「君、鈴って言うんだよね」

思わず涙があふれる

桜「危険なことばっかりしないでよね本当に」

鈴「うぅぅ‥あああああ」

桜「こらこら泣かないの」

鈴「だって俺一生お前と関われないと思ってたから」

桜「言い忘れてたこと言ってもいい?」

鈴「え?」

桜は俺にハグをしてその言葉を放った

桜「大好きだよ」

鈴「俺もだよ」

空の色が赤く染まる

ただ優しく僕らを包むように

テンションおかしいままで書いてたので内容は薄かったかもです

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― 新着の感想 ―
[良い点] きっと前から互いのことが好きだったのでしょうが、相手を思っているが故の行動なのにすれ違ってしまう二人が切なかったです。 ですがだからこそ桜は鈴の記憶を完全に失ってしまうこともなく、無事に彼…
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