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シングルママ愛子  作者: THMISmama
77/176

シングルママ愛子  vol.77.  充血した目から…。

既に川岸の携帯にも病院からは電話が入っていた。

最初の電話は不在で、すぐさま勤務先に一報を入れたのだった。


取引先に事情を伝え、そのまま通りでタクシーを拾い病院へ。

タクシーの中で病院側から事情を聞きながら…、

言葉にならなかった。


そして、鼓動は高鳴っていた。

手は震え、脚も震え、体中が小刻みに震えていた。

何がどうなっているかが全く見当が付かなかった。


充血した目からは涙が零れ、何をどう見れば良いのか…、

タクシーの中で苛立っていた。


「モコ…。」

と小さく何度も呟き、両拳を握り締め、膝に置いたり、口元に構えたり、

その度に、鼻水で拳は濡れ、歯を食いしばり、

きつく目を閉じ、ドア越しに肘を突いてみたり、口を開いて息を吐いたり…。


そのうろたえ振りにミラーから様子を窺っていたタクシーの運転手も…、

「お客さん…大丈夫…ですか???」


そんな運転手の声掛けにも応える余裕がなかった。




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