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シングルママ愛子  作者: THMISmama
68/176

シングルママ愛子  vol.68.  一瞬の川岸の閃き。

「へぇ~!なんだか…、いつになく綺麗な花だね。」

「うん。栄さん…。」


「えっ…、栄さん…???」

「もう…栄さんに…逢えない。だから、この花が…栄さん…って、愛姉ぇが…。」


「……。」

「…トシ…???」


「…ん…???あっ、いや…。モコ…、俺…守んなきゃ…。」

「…えっ???」


「…ん…、何だかさ、今回の事で、俺自身、全く見当もつかない事に次から次へと…。」

「…うん。」


「…で、気付いたらこんなんで…。でも…こんなんでも…、みんなが…。」

「みんなが…???」


「…うん…。なんて言うのかな…。みんなが…俺の事…。…へへ…。」


一瞬でも、川岸が今、頭の中で感じた事が…、閃いた事が…。

言葉には表せなくとも、基子は…。

「何…その笑い…???」

「…ん…???俺なぁモコ…。」


「うん…、何…???」

「お前をここから絶対に出す。そして、また一緒に暮らす。」

「…はっ…???」


「…はっ???って、お前…???」

「…トシ~???それって~あったりまえの事でしょう~!」




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