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シングルママ愛子 vol.61. 「ふん、まぁ…そういう事だな…。」
「そういう…こと…だって…???えっ…???部長…あそこって、課長の席…。」
「そうだよ、課長の席だよ。…そう…。」
「…そう…って、俺が…あの席に…???」
「…うん、そうだよ、お前さんがだ、あの席にだ。」
「えっ…???って…事は…俺が…???」
「ふん、まぁ…そういう事だな…。」
「俺が…か…課長に…???」
「…だよ。」
一気に背筋を伝う汗…。
「…部長…、え~っ、俺…???」
「そう…だよ…何か…???」
「…ん…、いや…、誰かどこかの部署から廻ってくるとばっかり…。」
「うん~にゃ、そういう訳には行かない。こちとら、他の部署の人間に任せられるような仕事ぁ、やっちゃ~いないんでね。そういう意味じゃ~なんだ…、ウチの部署の人間は、俺なんざぁいなくとも、しっかりと~仕事が~出来てる。…じゃあ~ないのかね~君君~川岸く~ん。」
「…んな…事…言ったって、部長…いきなり…。」
「そうだぁ~いきなりだぁ~!実は俺も今さっき取締役から受けたぁ~!」
「うっそ…???」