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シングルママ愛子 vol.172. 愛子の左脇に…。
「今日、愛子さんの退院祝いだってみんなに言って集まってもらったんだけど、本当はそれだけじゃなかったの。」
「はっ???」
と、古川。
「他に何か…???あっ、そうか…、川岸の課長昇進祝い…か…???そう言えばまだやってねぇよな…。」
「あっ、そう言えば、そっちの方が先だったわね…。アハッ。」
と、恵美子が的を外した様に…。川岸は照れたままで…。
佐伯が、
「川さん、おめでとう。」
「まぁ…それはそれとして…。」
と、恵美子。
「ほんとはね、それよりももっと凄いニュースなのよ~!」
友恵も麻衣子もニコニコしながら…。
「何だか女性陣、凄い笑顔なんですけど…。」
と、若手の大森。
「実は。」
恵美子のその言葉で友恵が川岸の傍で川岸の肩に両手を添えて。
恵美子が愛子の左脇に寄り添いながら、
「愛子さんと川岸くん、結婚しちゃいま~す。」
その恵美子の声を聞いた瞬間に、男性陣は全員絶句!
数秒の沈黙の後、それぞれが、それぞれに…、
「えっ!!!」
「うっそ…。」
「マジで…。」
「ほぅ~~!」
「へぇ~!」