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シングルママ愛子 vol.171. 盛り上がりの中…。
その日の夜、川岸が入浴の最中に、
恵美子から愛子に電話が入ったのだった。
先日の恵美子からの電話で恵美子から、
退院祝いの申し出があったのだった。
まだその時には諸々な事でも曖昧な話しかできなかったが、
恵美子に今の状況を伝えた途端、
「…それならいっそ…。」
と、言う恵美子の提案で、今回の退院祝いが盛大に催されたのだった。
もちろん、会社の女性陣はこの事は承知済みで、
男性陣は全く知らないままに退院祝いが催された。
賑やかに時間が流れ、男性陣はほろ酔い気分、
女性陣も次第に男性陣に絡みながらも、
仕事の話など様々に盛り上がって行く中で、
恵美子が突然、「お~~い」と、
ソファに座っている愛子の隣でテーブルの男性陣に呼び掛ける。
「おっ、待ってました、いよいよ恵美ちゃんの18番のあれかな…???けど…ここ、マイクないぞ…。」
と、佐伯。
「マイクならここ…。」
と、傍にあるテレビのリモコンを持って…恵美子、
「投げるよこら~!…じゃなくって~あのね…。」