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シングルママ愛子 vol.168. 立花の肩を指でチョンチョン。
「このくらいしなきゃ~ねぇ。このおめでたい日に。」
と、恵美子。
「しっかし…凄いや、こりゃ。至れり尽くせりだな、ホント。」
と、佐伯。
「まさか…ここまでとは…、やるもんだね恵美ちゃん。」
と、川岸も…。
「へっへ~どうだい、伊達に旦那が居酒屋勤務ではございません。」
と、恵美子。
「さすがだ、天晴れだ。これでこそ、我が部署の宴会部長補佐だ。」
と、きっぱりと言い放ち、恵美子に見えないように舌を出す立花。
それを見てまたまた男性陣が大爆笑。
「な~にしたの今、部長~~???」
と、恵美子。
「いや…何でもありません。御馳走様です。」
と、低姿勢になる立花。
「それでは、準備も整った事だし、そろそろ…。」
と、恵美子が音頭を取り、立花の肩を指でチョンチョン。
「えっ、何…???何だ…恵美子???」
立花に小声で…、
「早く…乾杯!立って、立って…。音頭、音頭!」
「何…俺…???」
「…しかいないでしょ部長。」
部屋の中は静まり返り、男性陣も、掌を立花に差出し…。
「おいおい…お前等…。…ん…ん…。じゃあ…まぁ…だな。」