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シングルママ愛子 vol.165. リハビリ…そして…。
「琴ちゃん、ママ…起こしてくれるかな…???ご飯出来るから…。」
「うん。」
夫婦の寝室のドアをノックして、
「ママ~起きてる~???」
そんな琴美の声に、
「起きてるよ~おはよ~!」
「そっか、ママ、起きてるか…んじゃ…。」
寝室のドアをノックして中に入り、
松葉杖を用意してリビングに愛子を補助する川岸。
「ありがとう川ちゃん。ちゃんと眠れたのあなた…???」
「大丈夫です、しっかりと熟睡しましたから…。」
「ほんと…???良かった。」
「さて…食べよう~!」
川岸の作った朝のご飯を食べて、琴美はそのまま学校へ。
そして愛子は、川岸から補助され、午前中にリハビリへ。
愛子も自分の足を今まで通りにと言う意思でポジティブだった。
強いて言えば、傍に川岸がいてくれたからこそ、
そういう思いにもなれたのでもあった。
既に川岸は、愛子のために傍にいてあげる事に気持ちは固まっていた。
愛子が退院して少しは落ち着いたかなと思われた日曜日に、
新谷家では大勢の客で盛り上がった。