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シングルママ愛子 vol.163. 川岸の携帯に…。
「おい…しい…。凄~い川ちゃ~ん、料理上手~!」
「えっ…そうっすか…ホントに…???」
「ほんと、ほんと、美味い美味い。へぇ~知らなかったな~!」
「でしょう~ママ、琴もちゃ~んと言ったよね。」
「うんうん、本当だよ、琴の言ったとおり。へぇ~!」
「でも…病院の料理だって、意外と今じゃ、美味しいでしょ。」
「うん。確かにね…。でも、やっぱり家庭の料理とじゃ…。まぁ…個人差もあると思うけどね~!」
そんな時に川岸に着電。粕谷恵美子である。
川岸は直接電話には出ずに、そのまま自分の携帯を愛子に…、
「ヤッホ~~私~恵美子です~!川岸君~愛子さん~???」
「恵美ちゃ~ん、私~愛子~!帰ってきたぞ~!」
「えええ…???愛子さん…???川岸君の携帯に…。あれ…???」
「ハッハ~!そうだよ、これ、川岸君の携帯だよ。いきなり私に渡してくれた~!」
「な~んだそういう事~!ハハ…。」
「恵美ちゃん…いろいろとありがとうね…、嬉しかった~……。うんうん…。」