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シングルママ愛子  作者: THMISmama
162/176

シングルママ愛子  vol.162.  生活の匂い。

約一ヶ月半振りの我が家である。

もちろん、毎日琴美と川岸が生活しているために、生活の匂いがある。


少しゆっくりと玄関に座り込んで、

じっくりと自分の右足を見つめる愛子。

「…この足で…。」


何かを考えながらも愛子…。


「愛さん、ゆっくりと…落ち着きましょう。」

と、川岸。愛子の左腕を取り、松葉杖を掴ませリビングのソファに…。


「あ~~ほっとした~~!」

「でしょう~!今…準備しますからね。琴ちゃん。」

「うん。」


自分のためにいろいろとしてくれてる2人の姿を見て、

愛子は少し目が潤んでくるのだった。


それにしても琴美…、川岸の言う事を良く聞いている。

台所から、いろいろと川岸と琴美の声がリビングまで聞こえてくる。


そしていつの間にかリビングのテーブルには、

いろんなご馳走が並んでいるのだった。


そんなご馳走を見て愛子は、

「凄いご馳走ね…。これ…。川ちゃん…作ったの…これ…???」


照れながらも…、

「まぁ…、男の…手習いって…感じで…、口に合うかどうか…、ヘヘ…。」




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