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シングルママ愛子 vol.146. 一緒に愛子の見舞い。
その日の夕方、
「あ~い~こさん。」
と、言いながら愛子の病室のドアを開ける女性、
粕谷恵美子である。
「あら~恵美ちゃ~ん。どうしたの~良くここ分かったわね~!それにみんなも~!」
恵美子以外にも野崎友恵、姿麻衣子といった女性社員、
しかも古株の古川俊樹に佐伯勇二と言う男性社員も一緒に、
愛子の見舞いに病室を訪れたのであった。
先頭を切って恵美子が、
「ジャ~ンこれ!」
「うわ~綺麗~な花~!ありがとう~!」
そう言いながら、ちょっぴり瞼に涙を浮かべながらの愛子。
「嬉しい~こんなのってある訳~!」
「後から川岸君も来るって言ってたけど…、琴ちゃん…???」
「実はね…。ヘヘ…。」
「あいつ…良いトコあるわね…。」
「もう…何でもかんでも、川岸君に任せっぱなし…。申し訳ないって思っているんだけど…。」
「良い、良い、何でもかんでも使っちゃいなさい、彼の事だから、自分から進んでやっちゃうんじゃない…。」
「まぁ…そういうところも…あるかな…。な~んて思ったりして…。」
「ところで愛子さん…足の方…???」
と、友恵。