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シングルママ愛子 vol.136. 「わたし…どうなってる…???」
そんな中でようやく救急車が到着して、
救急隊が愛子を救出し一台目の救急車に。
そして琴美もまた別の救急車にて搬送。
川岸もそれに同乗して病院へと向かう。
未だに琴美は気を失ったままでストレッチャーの上。
愛子もストレッチャーの上で目を閉じていたのだが、
琴美の事が気になって、顔を右左に動かし、
「琴…、娘は…???」
そして救急隊員が、
「お嬢さんですか…、大丈夫ですよ。」
その言葉を聞いて、幾分安心したように、
また目を閉じ、そしてまた開いて、今度は…、
「川ちゃん…、川岸君。」
「男性の方はお嬢さんと一緒です。」
「そう…ですか…。あの…、わたし…どうなってるんで…???」
「奥さん、気分の方は???奥さんの場合、足、特に右足を痛めたみたいです。その他には外傷はないみたいですが…。」
事故の衝撃でまだ体が動きづらい状態で、
目を開けて愛子は言う。
「そうですか…、ありがとうございます。」
そう言うと、必然的に下半身を動かそうと…、
その時…。
「えっ…、右脚…!!!!」