シングルママ愛子 vol.130. 日曜日の古川家。
「あっ、亨、何それ…そこまでやるか~???」
「へっへぇ~この前、克也君からこのやり方教えてもらったんだ…、どう~パッパ~???」
「うっそ…どうやったら、そんなやり方、出来んだよ…。やっばぇ~なこりゃ~!」
小学5年の亨から格闘技のゲームをねだられ、
今のところ…五分五分の成績でもある古川俊樹が、
朝から子供と一緒にゲームに投じていた。
そこに…、
「ま~だそれやってんの~二人とも…。飽きないわね~!」
と、言いながら、近くのスーパーに、
料理の材料の買い物をして帰ってきた真砂子が、
「あなた…、この前の礼服…仕上がってたから持ってきたわね。」
「おぅ…サンキュ~!また…今月の終わりに着なきゃいけないから…そん時でも良いかなと思ったんだけどね。」
「それにしても会社も大変ね。この前は新谷さん、それに今度は川岸さん。」
「まぁ…な…。良い仕事の最中に前回と今回…だったからな~!」
そう言いながらも後ろの真砂子に頭を向けながら、
顔はテレビのゲームに集中している。
「よっしゃ――ッ亨~これでどうだ~!」
「シッシッシッ…、パパ…!ヒヒ。」
「…なぬ…??? え―――ッ、こんなんありかよ~!」