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シングルママ愛子  作者: THMISmama
127/176

シングルママ愛子  vol.127.  甦る言葉…。

「つまり…琴が好きな人って言えば、私とパパ、それとモコや川ちゃんが一番身近にいる存在なのよ。それをモコも知っているから敢えて、そういう風に名前付けたんでしょうね~!それも偶然にもその色だし。そして琴がいっつも呼んでいるモコや川じぃ…そのまんまでしょ。」

「そっか…そういう事か…。ふ~ん。」


川岸の言葉が急に小さくなった。

そして…鼻を啜る音…。

それに反応して、愛子も…少し…また…瞼が熱く…。

そしてそんな「モカくん」を抱いている琴美を見ながら、

思い出すのがあの時の栄二の姉の慶子の言葉。


「ママ、いつもと声、違うね、何だか嬉しそう。なんて言われたんですって。そんな事、子供から言われてみなさい、しかも小学2年の…。母親としても、考えちゃうわよね~!」


そんな姉慶子のあの日のあの言葉を思い出しながら愛子は、

チラリと助手席の川岸の顔見て、

「川ちゃん。」


その声を聞いた川岸も…、

「…ん…???」

と、言う感じで愛子を見る。


そんな川岸の目は少し赤らんでいた。

そして…、

「嬉しいっすね~こんなのって…。」





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