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シングルママ愛子 vol.117. 琴美を見て立花。
川岸、そして男子社員は、そんな女性たちの、
決して表面には現れない意識など知る由もなく、
基子の遺影に酒を酌み交わしているのだった。
そして、そんな御斎の流れも時間の経過と共にお開きと運んで行った。
ただ、中には冗談のつもりで、川岸と新谷家の事を思ってか、
「愛子さん、これからも川岸の事、よろしくお願いします。」
と、言う社員もいたが、
「こういう場所で言う話か~???」
と、冗談が笑いを誘ったりもしたのだった。
そんな冗談に川岸自体が、
「そんな…とんでもない、課長に怒られますよ~!」
と、言う言葉に、
「何言ってんだよ、お前が課長だろ、お前が~ハッハッ!」
そんな笑いがあったりで、しめやかにも、ある意味では和やかに御斎は終了した。
社員たちも帰り際に、最後に基子の遺影に、
再度お悔みを言いながら、ひとりずつ川岸と基子の両親、
そして愛子に労いをしながら葬儀社を後にした。
そんな時に立花が琴美を見て、
「琴美ちゃん、パパいなくって寂しいけど、このおじちゃん、優しいからね。」
と、琴美を抱き上げた。




