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食事が終わりみんなは各々の部屋や、談話室に移りはしゃぎ合っていた。しかし、未だにアキと僕たちは険悪なムードが続いていた。それを見兼ねてか、ママは一冊の本を取り出し僕たちに読み聞かせてくれた。
タイトルは氷柱姫と陽だまり王子
「昔々。ある国の王様がいました。
王様は国を作るためにたくさんの国と争いをしていました。
ある戦いで王は窮地に追い込まれます。
そこに一匹の悪魔が現れ王に言うのです。「あなたが大切にしているものをくだされば、あなたを救って差し上げましょう」と王はどうしてもこの戦いに勝たなくてはならなかった。だから王は「私の大切なものは妻の薬指だ。妻の指には私との繋がりを表す指輪がある。
そのつながりを表す薬指は私の一番大切なものだ。」
悪魔は言いました。
「たしかにお前は妻の薬指を大切に思っているようだ。ならお前の妻の薬指をもらい受けよう。」
すると悪魔は王を取り囲んでいた兵士を吹き飛ばし王を助けました。城は戻ると本当に妻の薬指は無くなっていました。「ごめんなさい。貴方、私が料理をしている時に窯の蓋と挟んでしまって指をなくしてしまいましたの。」妻の右手には包帯が巻かれ血が滲んでいた。
「でも、指輪は無くさなかったわ。だって貴方がくれた大切なものですもの。指の一本より私の大切なもの。」王はその言葉を聞いて自分がしたことの愚かさに苛まれた。しかし王は新たに悪魔を操る方法を思いつく。
その夜、悪魔は王の前に現れました。「私はあなたの大切なものをくれればあなたの欲するものすべてを与えることができる。」と言いました。
王は言いました。「お前の力はよくわかった。私もお前の力を借りたい。私の妻は妊娠している。お前に我が娘の心を与えたい。」
王様は知っていました。自分の子が男の子であることを医者からも、もう男の子であることは確定的だと。
だから王は娘の心を渡すと言ったのです。
「それであなたは何を欲するのですか?」
「この戦の勝利だ。」
「分かりました。その願いたしかに聞き受けました。」
数年後。戦は王様の勝利で幕を閉じました。
それと同時に妻は出産を迎えました。医者からも男の子は確実とまで言われていた。しかし、生まれてきたのは女の子だったのです。
冷たく心を閉ざした娘。不幸にも生まれてしまった女の子。王は娘の心をどうしても取り戻したかったのです。
姫様の父の王様は、どうしたものかと考えました。
そして王様は娘が笑っている姿を見せれば皆も考えを改めるだろうと閃きました。
そこで王様は、「この国一番の面白いやつを連れてこい」と家来たちに命じました。
家来たちは一人の旅芸人を連れてきました。旅芸人は王様とその家臣の前で芸を披露し、お城は笑いに包まれました。これはいける。と思った王様はすぐに娘を呼び旅芸人に芸を披露させました。しかし娘は一向に笑わずに自室へ戻ってしまうのです。
王様は困り果てていると一人の家臣が言いました。
「王様!彼の芸はとても面白いものでしたが、姫には刺激が足りないのだと思います。私は笑いより感動を姫様に与え心を打つべきだと思います。
王は家臣の言葉を聞き入れ、この国で一番の劇団にこの世で一番感動する劇を作れと命じました。
数ヶ月後完成した。劇を見た王様と家臣。目から滝のように涙を流していました。早速、娘を読んで劇団にもう一度同じ劇をやるように告げました。しかし娘は一向に泣きません。それどころか怒り出し。お城へ先に帰ってしまいました。
王はまたまた困り果ててしまいました。するとまた一人の家臣が言いました。「王様!彼の芸は面白く、彼らの劇は感動いたしました。しかしどちらも刺激が足りないのだと思います。私は思うのです。恐怖を姫様に与え心を呼び覚ますのです。」
王様はもう何をしていいのか分からなかった。だから王様は一人の奴隷と剣の達人連れてきて。奴隷の首を姫さまの前ではねさせました。それでも姫は声ひとつあげずにただ自分の頬に着いたその奴隷の血を拭うのです。




