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1.スキルを作れるスキル。(え、チートでは?)

スキルを作れるスキルって…最強じゃね?

と、ふと思ってしまったので書き始めました。

そんなスキルを手に入れてしまった主人公が異世界で無双するストーリーです。

どうぞ温かい目で見てくださると嬉しいです。

その日、俺はいつも通り学校に行っていた。

昼の給食を終え、少し眠くなる5時間目の授業。

昼休みに全速力で廊下で鬼ごっこをしていた俺は疲れ、ウトウトしていた。

たまに起きては読書をし、飽きたら寝る、授業中にも関わらずそれを繰り返していた。


異世界かー、あるなら行ってみたよなー…


そんな叶わぬはずの願望を抱きつつ、本を閉じ、再び眠りに落ちようとした。

その時、突然目の前はまばゆい光に包まれた。


「……え、は!?」


その言葉を発した時には、もう教室に俺はいなかった。というより、教室が無くなった。


「……な、なに…!?どゆこと…!?」


まばゆい光から解放され、目が慣れ、そこに見えたのはー…


「ど、どこだよここ…」


見知らぬ町の一角だった。

見たところ人間のような人達がたくさんいて、大通りらしき道を行き交っている。

ただし[普通の人間]とは言ってない。


「ん…?夢…だよな?」


剣を装備したイカツイ男性もいれば、大きな杖を持った可愛らしい女の子もいた。

ねこのような耳が頭についた獣人も見かけ、天使のように翼が生えた人も見た。

それを見て俺は悟った。


ここは絶対俺のいた世界じゃないと。


「いやいや、これからどうするか…」


いつも通りに過ごしていただけ、なのにどうしてこうなったのか、

などと思考し、しまいにはパニックに(おちい)った。


とりあえずー…誰かに聞くか…?


とにかく、ここはどこなのか、それが知りたかった。

大通りで聞くと絶対目立つので、近くにあった宿屋っぽい店に入ってみた。


「あっ、いらっしゃいませ~っ」


中に入ると、元気な女の子の声が店内に響く。

俺は周りの客の目を気にせず、ササっとカウンターに尋ねた。


「あのー、ひとつ聞いてもいい…かな?」


「あっ、はい、なんですか?」


その声の主はカウンターにいた青髪の女の子。

これも元気良く応答してくれた。


「ここってー、どこ…かな?」


いや、こんなこと聞くかって話だけど。


「えっとー、ここはリガサザン大陸の最も南にある、フォルルと言われる町です。

人が多くて良いところなんですよっ」


リガサザン大陸…?南…フォルル…?


聞き慣れない、というかそもそも聞いたことのないその言葉に俺は目を丸くする。

その反応を見た女の子は首をかしげる。


「そうなのか。ありがとう」


「あ、いえいえ!またいつでもお越し下さい!」


そう言って俺は店を後にした。店を出てからは町を歩きつつ色々考えた。


「いや…フォルルとか言われてもな…」


すると、頭脳に違和感を感じた。


「ん…?」


そして、動きを止め、確かめる。


「手が…なんか…ムズムズする…?」


何気なく手を目の前にかざすと…


「お、おおおっ!?」


ブゥン、と言う音と共に、宙に浮かぶタブレットのような物が出現した。


な、なにこれ…!?最先端…!?


心を落ち着けたと思ったが、再びパニックに。


んーと、何、これって多分ゲームのステータス画面だよな?



 ~ プレイヤー1  Lv1  無職 ~


HP  23/23    MP 9/9



攻撃力  : 5  守備力 : 4

すばやさ : 3    運 : 2


 ~装備~

頭    無し

体[上]  青色のジャージ

手    無し

体[下]  青色のジャージ

足    白の運動靴


その他装備 

無し


発動スキル

無し



おおー、ってこれすげぇ、めっちゃ細かい。


今着てるジャージも装備になるのか…。

そりゃそうか。


ステータスがあるってことはー…ゲームの世界だったりする…?


出現したタブレットを見つつ考える。まず第一、どうしてここに来たのか。


「あ、もしかして…普段まともに授業受けてないから…!?」


だとしたら…最高じゃねえか!


ゲームの世界とか!もう死んでもいいくらいすげえよ!


…ま、絶対そんなこと無いとは思うけど。

とりあえず、何をすべきか。


現実世界に戻る手段は今のところ見当たらない。

だとするとこの世界を攻略するしか無い。


今考えられる範囲で状況をまとめるとー…ここはー、リガサザン大陸ってとこで、

フォルル?だったっけな。その町にいる。

で、日本語はちゃんと通じる。

看板とかも日本語だったからなんとかなるはず。


だが日本とは違って、人間だけが住んでるわけでは無い。


って感じか。

んでー、とりあえずー、大通り歩いて町を探索するか。


その後しばらく町を歩き、色々見てまわった。

思ったより多くの店があり、武器屋、防具屋、道具屋、宿屋、飲食店もあり、

その(ほか)、武器を作ってくれる鍛冶屋やポーションを売っている魔女の家などもあった。


しばらく歩き、空も茜色の夕暮れ時になりつつある頃、俺は何をすればいいか

分からず、辺りを行ったり来たりしていた。


「ええ…。どうすりゃいいんだよ…。」


大通りにはまだ人が大勢いるが、夜が近づくにつれ、人は少なくなっていた。


「ん、ああ、やばいやばい。夜が来るなら泊まるとこ探さないと。」


って言ってもお金無いし…。

泊まるにしてもお金が無いんじゃ…ねぇ?

…マジでどうしよう。

これが、ゲームの世界だと言うなら…。

言うなら…?

あ、モンスターか。モンスター倒したら

お金…貰えるよな?


なら町の外だ。ザコモンスター…なら、町出てすぐのところにいるはずだ。


多分…。


てなわけで町の出口を抜け、平原を目の当たりにする。


「この町って平原にあったんだ。へぇ…。」


そして、辺りを見渡すと、どんどん薄暗くなりつつある夕暮れの空の下、

何匹かモンスターらしき生き物がいるのを発見。


「お、いたいた…!」


ん、あれ。俺……武器…無いじゃん?


つまり素手で倒せと。なるほど。


「あっ。」


目の前をゆっくり横切ったのは、(にわとり)のようなモンスターだった。


いや、まんま鶏だった。


素手で倒す…しか無いか。

石ころとか投げつけるのはダメか?

やってみよう。


プレイヤー1 のこうげき!▼


そして、俺は石ころを拾って鶏に投げつける。


グアー に8ダメージ!▼

グアー を倒した!▼

Sサイズのたまご を手に入れた!▼


石ころは鶏の頭にストライク。

その場に横に倒れた。


あ、弱い(確信)

あれ?お金は?

そして、鶏は息絶えた後、キラキラした光の粒になり、消えた。


あ、タブレットにこんな機能もついてるんだ。


それは戦い状況が表示された物だった。


敵か自分が行動するたびに

[プレイヤー1 のこうげき!▼]

などと書かれるのがこの機能だ。


何気に便利だなこれ。


そして、その場に落ちている戦利品を確認する。

落ちていたのは小さなたまご。

それ以外の物、お金もやはり見当たらない。


「あ、これ売ってお金にする感じか」


ええー…お金はダイレクトで出ないのかー…。

ま、いいか。どうせお金は貰えるんだし。

ちょっとめんどくさいけど。


その後、日が完全に落ちた頃、俺はプラスで何匹か鶏を倒し、買い取り屋と

呼ばれる、モンスターが落とした素材などを換金してくれるお店に行った。


「たまご6コと鶏の足が1つですね、20×6Gと、

50Gで、170Gの買い取りになります!」

「あ、はい。どうもー」


やっと170Gを手に入れた。

これで…一泊できる…か?


とりあえず行ってみるか。無理ならもっと狩ってくる。


町の出口には三件ほど宿屋があり、旅人が来た時にすぐ休んでもらえるようにと

工夫されてるらしいんだとか。

(買い取り屋のお姉さん(いわ)く)


「ふわぁ……あ、いらっしゃいませー」

「一泊いいですか?」

「あ、はーい。ありがとうございまーす。一泊130Gになりますー」


あ、やった。足りる。


あくびを我慢しながら応じてくれた女の子は目をこすりつつ渡されたお金を数え、確認する。


「それじゃあ、案内しますのでー、ついてきてください―。」


その子は、ロビーから二階への階段を登り、部屋に案内してくれた。


「明日の朝食は8時です~、ではごゆっくり~」

その子がドアをゆっくりと閉め、やっと孤独と安らぎの空間が生まれる。


「朝8時か、覚えとこ。」


よっしゃ、やっと一泊~…。疲れた…。


その後、入浴室があったのでシャワーを浴び、出てからタブレットを再度確認した。


「お、これ、スキルとかもあるのか、どうやったら手に入んだろ」


シングルベットに腰掛け、タブレットを展開する。


「部屋入るときに運動靴脱いだから、ステータスが下がって……ない?」



~ プレイヤー1  Lv2  無職 ~


攻撃力   7   守備力  5

すばやさ  4     運  4



あれ、むしろ上がってね?なんで?

えっとー…靴に特殊効果とか…あ、いやこれレベルが上がったからこうなったんだ。

あとー…無職っていう表示がちょっと残念。

無職ってなんだよ。

ニートみたいな扱いじゃねえか。


まあ、そのうち職業も選ばなきゃってことな。


んでー……ん?



~ プレイヤー1 Lv2 無職 ~


HP  27/27   MP  12/12


攻撃力  7  守備力  5

すばやさ 4    運  4


~装備~

頭    無し

体[上]  青色のジャージ

手    無し

体[下]  青色のジャージ

足    皮のスリッパ


その他装備

無し


発動スキル

・mjj-dd:€‰

[効果:スキルをクリエイト出来るようになる]

■ □□□ ■



スキル……んん!?


これさっきまで無かったはずだよな……!?


し、しかもこのスキルの効果…。



・mjj-dd:€‰

[効果:スキルをクリエイト出来るようになる]

■ □□□ ■



クリエイト出来る…!?

ってことはスキル作れんの!?

なにそれ美味しいの!?


ていうか、どこから湧いたんだこの謎スキル!

え、待って待って…、落ち着け…自分。


ほんとにこれ…いつの間に…?


スキルを使うには…えっとー…どうすれば…?


「あ、スキルの下に…ボタン?これか?」


ポチッ


ブワアアアアァァ


!?


よく分からないボタンをタッチすると、スキルが展開され、起動音と共に

これまたよく分からない画面が表示される。



[スキル : クリエイト]


[攻撃系]     ■ □□ ■

[防御系]     ■ □□ ■

[回復系]     ■ □□ ■

[強化系]     ■ □□ ■

[補助系]     ■ □□ ■

[魔法系]     ■ □□ ■

[日常系]     ■ □□ ■

[その他]     ■ □□ ■



そこには、色々なスキル系統をズラーッと並べたような物と先程のボタンが表示されていた。


「え、ええええ……!!?」


え、作れんの…!?

チートじゃん!?

いや…この世界だとこれが普通なのか…?

嘘…作れんの…!?


「これ、何か押せばいい感じ…か?」


とりあえず…攻撃系…?


ポチッ


「う、うおぉっ!?」


[スキル : クリエイト]


【攻撃系】


火  ■ □□ ■   水  ■ □□ ■

風  ■ □□ ■   雷  ■ □□ ■

光  ■ □□ ■   闇  ■ □□ ■


さらになんか出た!?属性も選べんの…!?


続いて属性が表示される。


日が落ち、すっかり外も真っ暗になってもなお、俺はそのスキルについて色々やっていた。


「じゃあ…やっぱり火属性かな?」


ポチッ


「…え、まだあんの…!?」


スキル名  : [ ~~ ]

スキル効果 : [ ~~ ]


これ…自分で決めていいのか…!?!?

効果選べるとか…え、チートだろ!?


え、まじ…!?

じゃあ、スキルは…どうしようか。


そして、そのまま二時間ほど考え、明日試してみようとすぐ眠りに入った。


そして次の日。


[am 5:20くらい]


「ん…ふわぁ…。」


普通に目が覚め、早起きしてしまった俺はスキルを試すのが待ちきれず、

カウンターの人も起きていない時間に町の外へ出ていた。


「さて…、やるか!」


町の外には誰一人いなかった。


ちなみに、スキルの名前は【メラク】。


効果は、相手の足元に火柱を起こし、火の渦に巻き込んで連続ダメージを与える

という序盤では絶対ありえない物だ。


ていうか思ったけど、これスキルじゃなくて魔法じゃないのか…?どっちでもいいけど。


そして、昨日の鶏がまたいたので(ターゲット)にし、こう叫ぶ。


「許せ鶏!![メラク]ッ!!!」


すると、鶏の下に巨大な魔法陣が出現。その大きさは俺のいた教室より大きい。

次に中心から紅く輝きだし、魔法陣の上が青白い火の海になる。さらに火の粉が巻き上がり、

激しく渦になってたかが鶏を轟音(ごうおん)と共にその中に閉じ込める。


プレイヤー1 は[メラル]をとなえた!▼

グァー に623ダメージ!▼

グァー を倒した!▼

Sサイズのたまご を手に入れた!▼


まじかよ…。

たかが鶏、されど鶏。

消費MPとかは…どうなってる?



~ プレイヤー1  Lv1  無職 ~


HP  27/27   MP 12/0


攻撃力   7  守備力  6

すばやさ  5    運  4



う、うわぁ…。

全部持ってかれてる。

これは…もはや必殺技級だな…。

威力もめっちゃ高かったし。




これでも色々なゲームをやってきている。

この手のゲームならノリでなんとか出来そうだ。


そしてベッドに腰掛け、再びタブレットを展開。


あれ…MP消費を0にするスキルとかあったらやばくね?

ていうか、それが出来るならHPが削られるのもスキルでなんとか出来るのでは?

無敵じゃん?


朝食は朝8時って言ってたな。

まだ時間あるし、作ってみよ。



えっとー、多分その他かな?


その他ポチッ


属性はー…なんだろ、風?

分かんないけど風属性でいいや。


で、スキル名はー、適当に【リンデ】で。

効果は、常時MP消費量0、にして製作。


製作…ん?


― extra:p が足りません -


「え…と、エクストラ…p…ポイントか。それが足りないと?」

お読みいただき誠にありがとうございます!

もしよろしければ評価などもお願いします!

( ' ∀ ' )♭

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