表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
告白の情感進路(ルート)  作者: 奈瀬朋樹
9/17

08.フラれた代償

昼休みになり、普段は友人とクラス内で食事をするのだが、黒川さんもクラス内で女子グループと昼食を取る訳で、別に話す機会はないけど、フラれた身としては他の場所で食事をした方がいいのだろうか? だけど変に避けすぎるのも良くない気がする。悩みながらクラスを見渡してみると黒川さんはすでに居なくなっていた。安堵する事ができたが、朝に感じた違和感がより強くなっていった。

 

黒川さんが教室に戻って来たのは、午後の授業を知らせるチャイムと同時だった。席に付くと同時に僕を一瞬だけ見てきた。朝は自意識過剰だと思ったが間違いない。表情も曇っていたしこんな行動を取る理由は一つしか思いつかなかった。


避けられている。

 

泣きたくなった。距離を置かれる事は覚悟していたが、ここまで露骨に避けられるとは思わなかった。そんなに僕の告白は駄目でしたか黒川さん! 気を抜いたら泣き出す可能性があったので全力で授業を受ける事にした。


黒板に書かれた事はすぐにノートに写し、要点らしき単語・ポイントは心の中で復唱してノートの横に置いたメモ用紙にキーワードを書く。これを繰り返す事で忘れる事が少なくなる。授業の進行が遅くなった場面では今講義している内容の前後を予習復習する事にした。

 

とにかく一心不乱に授業を受け続けて、休み時間になっても勉強の手が止まる事はなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ