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考えたこと  作者: かな河
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小説家と売文家

 小説家とは何かと考えたとき、何か伝えたいことがあってそのことを表現する方法として小説を選んだもののことを言うのではないだろうか、と考えたことがある。もちろん違うという意見もあるだろし、自分自身もこの考え方は狭すぎるとも思う。しかしこの項の中ではそういうものとしていただく。

 では売文家とは何かを考えたときに(強引に)文章を使い、ものを伝える以外の目標を達成しようとする人と定義できるだろう。ここには自分の文章の技量を見せつけたい、目立ちたい、何か書けば金になるかもしれないといったことを目標にものを書く人が売文家といえるだろう。

 小説を書くときに芯となる伝えたいことを忘れないように書いていきたい。とこの文章を締めくくれればこれほど恰好いいことこの上ないのだろうが残念ながらそうはいかない。自分が小説を書くとき何かメッセージを込めているかといわれれば答えることができない。今、書いている小説の「俺の戦記」にはそんな高尚なものは一切ないのだ。ただ面白い話を書いてみたい、ただそれだけで書き始めたのでそんなものがあるわけもない。では小説ではないがこの文はどうか。これは自分の頭の整理が目的なのであるわけがない。人が読むと思えばまとまりがある文章を自然に書くから投稿しているだけ、という側面だってある。(そのうち言いたいことができるかもしれないが。)自分は根っこからの売文家である気がしてならない。しかし売文家には売文家なりの意地がある。人様が時間使ってわざわざ読んでいただいたなら中途半端なところで話を終えたり、文を終わらせたりしない、そういう意地だ。昔はできるだけ早く書き上げるという意地もあったが、しかし頭のほうが回らなくなり続きをひねり出すのが苦しくなった時、その意地を守ることを諦めた。できればその意地はどこかで復活させたい、頭の片隅では思っている。

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