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やはり私という存在はここにあるべきではないと感じる.
特に最近はふと前触れもなくそれを感じる.
私という存在はやはり他人に少なからず影響を与えてしまうようだ.
その影響はまったくもって良い影響というものは何一つなく,強弱はあれで悪い影響しかないのである.
私の代替的別の存在があるとするならば,その存在は私よりももっと良い影響を与えるに決まっているのである.
私は周りの存在から必要とされていないことが問題なのではない.邪魔ものであるということが問題なのである.
道端の石ころではなく,悪臭を放つ生ごみなのである.
生ごみというものは自然に返されるべきであろう存在だ.ハエやウジにたかられ,細菌や真菌に食されるべき存在なのである.
私は養分であることをもっともっと自覚すべきである.ハエにとっての.
私は自身がどうなろうとかまわないのである.ただ,他人の人生に影響を与えるのはとても良くないことであると強く思う.なぜなら,他人の人生にとって私という存在は悪い影響しか与えないからである.
私のとった言動や行動によって,その人のふるまいが変わるのであれば,それは悪い影響である.よってしかるべき断罪が下されるべきであり,それは私の命を差し出しても赦されるものであるのかどうかすら考える.
果実というものは未熟な段階で切り落とされるのである.なぜなら,他の有望な果実に栄養を与えるためである.私は栄養を奪い取っている存在なのである.自身が成長をしようとするたびに,誰かの成長を邪魔しているようにしか感ぜられないのである.もし,私が成長する機会がそこにあったとして,他の存在がもっとそれを有効に活用することができると大いなる自信があるのである.
私には,その,贖罪をする勇気さえないのである.
贖罪でさえ,罪なのである.