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本好きゆめの冒険譚  作者: モカ☆まった~り
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ゆめの防具とアテーナーのミス

 全ての勇者達に防具と剣が渡り、後は出陣のみ!のハズだったのだが・・・


「これって、動きにくいよ。」


 ゆめが着用した防具は「フルメタルアーマー」。


 アテーナーさんの渾身の逸品ではあるのだが、動きにくいとなると、ただの邪魔でしかない。


「戦と言えば、これしか浮かばなくって・・・」 アテーナーさんが申し訳なさそうに、頭を何度も下げている。


「ゆめや、得意のイメージで何とでもなるぞ。」


 ゼウスがそう言うので、軽くて動きやすい、それでもって可愛いの・・・アテーナー作の防具が変形を始めた。


 出来上がった装備は、ロングコート風の装備。薄ピンク色に染まったコートは綺羅びやかな印象を与える。


「可愛いというより、カッコいいかな?まぁ、いいや。」


「ゆめや。儂の最後の願いを聞き入れてもらえんか?」「何?お父さん。」「正式に儂とヘーラーの娘になってもらえんか?」


 ゆめは間髪入れずに「何言ってるの?お父さん。」「やっぱり、だめかの?」ゼウスは息を附く。


「私はずっと前から、お父さん、お母さんの娘よ!」ゆめはゼウスとヘーラーを抱きしめた。


「ありがとう。必ず、帰ってくるんじゃぞ。」ゼウスは、ゆめの頭に手を翳し、「これが、儂が与える事が出来る最後の能力、ケラウノスじゃ・・・待っとるからの。」「はい!」


「それでは!行ってまいります!ゼウス!お願い!」「畏まりました、ゆめ様!」


 あれ程いた大軍がゼウスの中へと、消えて行った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ククク スベテ クライツクシテシマエ」


 ダイモーンは、眷属に命令を下すと、自らも捕食するために街中を飛び回る。


 例え屋内に逃げ込んでも壁をすり抜ける事が出来る彼には、何の障害にもならない。


「モットダ モット ヨウブンヲ ヨコセ」「ユメ カミノコヨ ハヤク ヤッテコイ」


ダイモーンの本当の狙い・・・それは全宇宙の支配者になる事、この星はただの餌場でしかない。それに、自分を封印した神への復讐も忘れてはいない。


「カミガミハ ゼウスダケハ ユルサン キガスムマデ イタブッタアトデ ゼンイン クッテヤル ワレコソガ ホントウノ シハイシャ二ナルノダ ソシテ コンドコソ シアワセナ セカイヲ ツクルノダ」


地球の人口の6割超の人間を喰った。しかし、まだ足りない・・・


眷属を作っては、各地に散らしているが、全部の人間を喰らい尽くすのには、時間がかかる。


苛立ちを覚えながらも、人間を見つけては喰らい、眷属を作っては、散らす・・・そんな作業を繰り返す。


1時間ほどで、残りの人口も2割程度になった。


「コノホシノ ニンゲンガ ナクナレバ ホカノホシヘト イドウスルシカナイナ」


そう、考えながら眷属を自分の所に呼び戻し、吸収する。一回り大きい体になった。


世界に散らしている眷属は後100体程度、これだけあれば数分で終わるだろう・・・地球の終わりが近くなってきた。


「ホカノ 星ハ ドコに アるのカ」


そう考えながら、空を仰ぐと、そこに一つの光が現れた。



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