表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本好きゆめの冒険譚  作者: モカ☆まった~り
64/91

実験

 私は、現実世界にも干渉出来る…。


 それは、「本の世界」と同じ事が出来ると言う事。



 確かめる必要があった…


 学校…いつも通りの授業中…。


 ゆめは、パンと手を叩く。


 世界が止まった…。



 ゆめは、「女神バージョン」に変身をして、ゼウスを呼ぶことにした。


「お呼びでしょうか?ゆめ様。」


「ええ、実験をしたいから、付き合ってよ。」


 ゼウスを従え校庭へ向かう…。


「ゼウス、とりあえず、この学校、人を全部記録出来る?」


「お任せ下さい。ゆめ様!」


 ゼウスのページが開くと、文字が記される。



「それじゃ、行くわよ!アイギス!」


 鎧を纏った「黒龍」が召喚され出てきた。


「アイギス!私を乗せて飛ぶ事は出来る?」


 アイギスは、勿論と言わんばかりに首を縦に振る。


「ん〜、アイギスも話せれば良いのにね!」


「ゆめ様、変な想像は止めて下さい!」


 ゼウスの静止を余所に…。


「何でも、お申し付けを!我の偉大な主、ゆめ様!」


 アイギスが話しだした。


 いきなり話しだしたアイギスにびっくりしたゆめは、


「あなたは、話せるの?」


「ハッ!たった今、ゆめさまが我に力を授けて下さいました!」


「え?私は何もしてないけど?」


「今のゆめ様は「想像」を「創造」出来る力を持っています。なので、この黒龍は話す事が出来るようになりました。」


 ゼウスが、ゆめに説明をする。


「ゼウス、あなた物知りね。」


「私に「全知全能の神」と同じ名前を付けて頂いたお陰でございます。」


・・・成る程、だからあの時、お父さんが嫌がった訳だ。


「ところで、アイギス!質問なんだけど?」


「ハッ!何で御座いましょう!ゆめ様!」


「その言葉使い、何とかならないの?固いよ?私はもっと、友達の様に接してもらいたいのだけど?」


「そ、偉大なる我が主に向かって、その様な無礼は出来ませぬ!」


「じゃあ、とりあえず、その古臭い話し方はやめてくれない?せめてゼウス位の話し方をしてくれない?」


「ハッ、し、しかし、突然言われましても…」


 ゆめは、ゼウスをチラッと見て


「出来る?」


「私にお任せ下さい。ゆめ様!ご期待に添えるよう、しっかりと調教・・いえ、教育致します!」


「じゃあ、お願いね。」


「わ、我は何をされるのですか?」


「まっ、いいからいいから!」


「私を乗せて飛ぶことは出来る…炎のブレスなんかも、出来る?」


 アイギスは、困った顔をしながら


「申し訳御座いませぬ…我は「炎」など、吐けませぬ。」


「まぁまぁ、やってみてよ!」


「で、では…」


 アイギスは、思いっきり息を吸い、そして…強大な炎のブレスを吐いた!


「ギャーッ!」


 一番、驚いたのは「アイギス本人」である…今まで一度も炎など、吐いたことがないのだから。


「熱っち!や、火傷する!」


 慌てるアイギスに、


「何、言ってるの?やけどなんかしないわよ。」




「それにしてもよかった〜、ゼウスがいて…。」


 校舎が跡形もなく、消炭になっていた…。


 まもなく、ゼウスに元通りにしてもらったのだけど…。


 アイギスの実験やトレーニングは、「本の世界」でした方が良いようだ。


 それにしても、本当に「現実世界」で私の力が使えるなんて…。



 本当の確認はそこにあった。



 別に力が使えれば、どうのって言うのは無いのだけど、あくまで、好奇心で、やってみただけだ…。


 学校が終わっての帰り道・・・


 もうひとつ、現実世界で確認したい事があった。


 それは、ゼウスが私の中にいた状態で、破壊・再生が出来るかと言う事だ。


 茂みに入り、他の人からは見えない場所に隠れる様に進む。鬱蒼と茂った「ほとんど森」の中を歩き、少し広い場所に出る。


 そこには「大きな岩」が、あった。


 今度は、時間を止めない状況下で出来るかという実験も兼ねている。誰かに見られてはマズイのだけど…。


 周りに人気が居ないことを確認して、手を天に向ける…黒雲が渦巻き、ゆめが腕を振り下ろすと稲妻が走った!


「大きな岩」は跡形も無く砕け散っていた。


 今度は、再生。


 これはイメージするだけで、簡単に出来た。本当にあっけなかったけど…。


 その日の夜、家でいつものようにテレビを見てると、緊急のニュースが流れていた。


 その内容は「突然現れた渦巻く黒雲、神の雷槌!」。


 パパは私を見ていたけど、「知らない」って、誤魔化した。


 まっ、「現実世界」で使う事はないけど、確認できたから、いいよね!ちょっとぐらい。


――――――――――――――――――――――――――――


「何もない空間」。


「な、何をやっとるんじゃ!ゆめは!」


 ゼウスが雄叫びに似た声で叫ぶと


「あら、ゆめちゃん、カッコいい♡」


「バカモン!これを悪戯半分でやっとると、いつか世界を滅ぼしかねんぞ!」


「その為に「正義の加護」を受けさせたんでしょ?大丈夫よゆめは。」


「いや、説教が必要じゃ!」


「あなたに、そんな度胸ある?」


「・・・ないです。ゆめに嫌われたくないもん。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ