変態
「何もない空間。」にて。
「お帰り〜!ゆめちゃ〜ん!」
ヘーラーさん、もとい、「お母さん」が飛びついてくる。
「あの、お父さん、聞きたい事があるの。」
「どうしたのじゃ?」
今日の国語の授業で起こった「事故」について話した。
「ゆめの力が、それだけ強くなっただけじゃ。」
「でも、左手を翳してないよ?」
「あれは、キッカケにしか過ぎん。慣れてくれば考えるだけで、出来るようになる。」
「試しに、「北風と太陽」を思い出してみよ。」
私は見慣れた荒野にいた。
天空から、お父さんの声が聞こえるので、戻る事にする。
「どうじゃ、行けたであろう?」
「それが、ゆめの「力の1つ」じゃ。」
「これからは、沢山の本を読むんじゃな。きっと役に立つ時が来るじゃろうて。」
「わかったよ。お父さん。」
「それと、お父さん?」
「何じゃ?」
「もう一度、パパとママが、お父さんに会いたいって、言っているの。」
「構わんよ。いつがいいかの?」
「あの、直接、会うことは出来ないの?」
「どういう事じゃ?」
「例えばね、お父さんが私の家に来るとか…」
「フム。」
お父さんは顎をひげを触りながら
「考慮しよう。」
「ありがとう。お父さん、大好き。」
顔が、緩んでいるゼウスを見たヘーラーが、
「ねぇ、ゆめちゃん、私は?私は?」と
抱きついてきた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あの旅人は、まだ、気を失っとる。
早く気づいて、こっちに来んか!
暇であろうが!
ん?
あっちの変態がいた方は「女の子」1人だけじゃないか…
何してるんだ?
それに、「変態」がいない。
あれ?少女が消えた?
どういう事だ?
違う意味で退屈しないな…




