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本好きゆめの冒険譚  作者: モカ☆まった~り
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可愛くない

「はい!わかってます!」


「力の応用で、攻撃をするんじゃ!」


「はい!」


 ゆめがペンを天に突き上げた。


 万能本のページが捲れていき、ピタッと止まる

 天空に黒い雲が渦巻いて雷雲と化す…


「今じゃ、放て!」


 突き上げたペンをサボテンに振り下ろすと、轟音と同時に、稲妻が走る!ゼウスの槍の力と同じである。


 稲妻を受けたサボテンは、跡形もなく消え去るだけ…


・・・地面が、真っ二つに割れてしまった…。


 その光景を見たヘーラーは、気絶してしまった。


「なかなか良かったぞ、ゆめ。」


「うん。ありがとう。」


「でもね、違うと思うの。」


「何が違うのかの?」


「カッコ良くないし、可愛くないし、遅い。」


「そ、そうか、そうか、ゆめには、敵わんな〜!」


 とりあえず、このままの状態では、「北風と太陽」の噺にはそぐわない地形になってしまったので、早々に元に戻すことにした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 旅人が、やっと近づいてきた。


 焼き殺すのは簡単だが、面白くないな?


 俺様の力だけで、マントを脱がせられるか?


 そういえば、独りでやったことがないな…


 いつも、「北風」と、一緒だったからな。


 ん?あっちが騒がしいぞ…。


 雷雲?北風が来たのか?


 いや、違う。


 北風の雲とは桁が違う…。


 ー稲妻!ー


 あれは、御方の槍でのみの攻撃の力。

 いらっしゃるのか?


 いや、変態しかおらん。


 地面が割れておるでわないか!


 やはり、御方しかあるまい…。


 ん"ん"っ!割れた地面が消えた…?


 そんなことが出来るのは、


 あの御方しかあるまい!絶対にそうだ!


・・・やはり、変態しかおらん。


 まあ、いい。


 アイツラは面白そうだから、後回しだ。


 旅人は…。


 気絶してるではないか!


 また、暇になるな…。


…北風、早く帰って来い。



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