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本好きゆめの冒険譚  作者: モカ☆まった~り
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お好み焼き

 季節は夏。もうすぐ夏休み。


 今日の朝ごはんは、題して「ホテルの朝食」。


 テーブルには、真っ白なクロス、真っ青なクロスがしかれ、涼しさの演出をしている。


 白い皿には、ベーコンのカリカリ焼きと目玉焼き、大きなソーセージ2本、ポテトサラダ、別の皿には、白い所が黄色い食パン2枚とバターのいい香りのクロワッサン2個。ジャガイモを使ったスープ「ビシソワーズ」、ヨーグルトにはミントが乗せられていた。


 学校では、明日から夏休みと皆が元気になっているが、毎年恒例、先生が宿題を出すと言うと「え〜」って声が聞こえていた。


 帰り道。


 私達の前を「その男子」と友達が歩いている。


「お前、ゆめの事、好きなんだろー?」


「うっせーなー!」


「言えよ!」


「誰が言うか!」


「好きなんだろ?ゆ・め・が?」


「・・・」


 その男子は、後ろから見ても分るぐらいに真っ赤になりながら、コクリと頷いた。


「!」

 私は立ち止まり、両手で持っていた荷物を落としそうになったけど、必死で食い止めた。


 その男子は、私達をチラッと見て、恥ずかしくなったのか走って帰った。


「やったね!ゆめちゃん!」

「相思相愛!憧れるわ~!」

「ちょっと、からかわないでよ!」

 と、言いつつも、真っ赤になった顔が緩んでしまう。

「ゆめちゃんだって嬉しそうじゃない!いいなぁ~、私も彼氏欲しい!」

 そんなことを言いながら、学校の門を出た。


「ただいま〜♪」


「お帰り〜ゆめ、随分とごきけんね?」


「えへへ〜!ママ、あのね、私が好きだった男の子が、私の事を好きだって事がわかったの!」

「まぁ、よかったわね!お付き合いするの?」

「え~、どうしようかなぁ~♪」


晩ごはんの用意を手伝っていると、ただいま〜と、パパが帰って来た。


「パパ〜、お帰り〜♪」


いつもより、ギュッと強く抱きつくと


「ゆめ、いい事があったのか?」


「え〜♪」


「パパにも教えてよ?」


「エヘヘ、ナイショ♪」


 今夜の夕飯は「お好み焼き」。

 何でも、近くの畑でキャベツが豊作だったらしく、おすそ分けで頂いたのだとか・・・


 味はシッカリ「関西風」。かつお出汁のいい匂い!

 少し大き目の粗めに切ったキャベツをボールに入れ、粉は少な目、キャベツ多めのヘルシーお好み焼き。


 たっぷりキャベツの生地を鉄板に落とすとジュワ~っと音が鳴る・・。

 ソースが焼けた匂いが食欲をそそり、早く、早くとコテを鳴らす。


 私は豚玉。ママはイカ玉、パパはミックスモダン焼を食べた。

 今日の私は、いつもより良くしゃべり、良く笑っていた。


 お風呂で何回も「教えてくれよ〜」ってパパにお願いされたけど、ナイショはナイショ。教えてあげない♪


 浮かれた気分でベッドへダイブ!

 今日干したフカフカの布団からお日様の匂いがして、気持ちいい!


 その男子の顔を思い出しては、「エヘヘ〜♪」と、ニヤけてしまう。


 今日の私は最高に、幸せだ!

 と思いながら、眠りについた。

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