第一話 成長
第一話 成長
転生してから一年がたった。どうやら私は何処かの王族として転生したようで、常にメイド(周りの人がそう言っていた)が2人ついている。
「オギヤァ!」「どうしましたか〜?お腹が空きましたか?」「アゥ!」
「ふふ、ではご飯ですよ〜」
うぅ、このご飯が辛い・・・精神的にはもう14なのに・・・
「やぁ!スカーレットちゃん!私だよ!父だよ!元気にしてたかな〜?ん〜今日も可愛いですね〜!」・・・そしてコイツがウザい。毎日私のとこに来る。「あなた!仕事はどうしたの!?」
「ひっ!い、いや〜、昼休みというか何というか・・・」「あなた、まだ朝食を食べたばかりですけど?いつお昼をお食べになったのですか?」
「ギク」
「はぁ〜。まぁ、スカーレットが可愛いのはわかります。でもこの子のためにも仕事に行って、良い国造りをしてください」
「そうだな!では、行ってくる!」
・・・やっと行った・・・
さて、そろそろ一人で立てるように頑張りますか
1週間後ー
「あなた!スカーレットが立ちましたわ!」
「何!?それは本当か!?うおぉー!今すぐ行くぞ〜!待っててね!スカーレットちゃん!」
ふ〜。やっと立てたぜ。
『条件を満たしました。ステータスの確認が可能になりました。ステータスを表示しますか?』
うお!何だこれ?まぁ、よくわからんが表示してみるか。よし、表示してくれ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
名前:スカーレット・オリバー・ゲルゼン
身分:王族
Level:1
称号:神帝の寵愛を受けし者 転生者
体力:20/30
魔力:50/60
スキル
ー日常系ー
言語理解(自動)
演説・中
交渉術・上
ー戦闘系ー
古流武術(格闘)・初
槍術・中
剣術・真
体術・真
巫女神楽・神
ー戦略系ー
神算鬼謀(自動)
思念伝達・真
ー魔法系ー
神眼(右目・自動)
風魔法・初
火炎魔法・初
水魔法・初
時空間魔法・初
偽装魔法・中
鑑定・神
ー耐性ー
痛覚軽減
呪い
催眠
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
・・・・・・・何だこれ。と、とりあえず鑑定ってのを使ってみるか鑑定!
鑑定:物や人を鑑定する。物の場合、その物の名前とランク、説明をしてくれる。人の場合はステータスを表示する。なお、相手が偽装魔法・神を持っていた場合、名前と身分、体力、魔力だけが表示される。
ふ〜ん。何となくわかった。じゃあ、この調子で全部鑑定してきますか
2時間後ー
ふ〜。やっと終わった。・・・・・・なんか、ヤバイ。とりあえずスキルの後ろについてる初とか
神とかはスキルの熟練度みたいだ。
初めから、初・中・上・真・改・神となっている。そして、私は完全に戦い向きだ。前世の影響か?まぁ、最初に練習するのは魔法だな。
1時間後ー
やっと魔力っぽいのを見つけた。どうやら丹田から体中に広がっているようだ。次は魔力を操ってみるか。う〜ん。お!少し動いたぞ!
2ヶ月後ー
あれから2ヶ月がたった。今ではほぼ無意識に魔力を動かせる。まぁ、この2ヶ月魔力の制御ばかりやっていたせいなのか、魔力量が60から2400に跳ね上がったが・・・。あと3年したら王族としての教育が始まるらしい。面倒だな・・・
3年後ー
「それでは最初の授業を始めます。今日お教えするのはこのゲルゼン帝国の成り立ちです。この国はもとは小国だったのですが、今までの7代の皇帝たちが少しづつ領土を広げていきました。その結果、小国から10倍の領土に拡大し、大国へあと一歩という感じです。東には海が広がります。西は大森林と大陸一の山脈が。南には砂漠が存在しています。北は平原が広がっており、とても早くてスタミナがある馬が生息しています。ここまででなにか質問は?」
「その馬はどんな馬なんだ?」
「平均時速75キロから100キロで、この速度を保ちながら5時間走り続けることができます。」
「ふ〜ん。大きな川はないのか?」
「大河と呼ばれる川は3つあります。北東から南東に流れる川、西から海に流れる川、南から西に流れる川です。」