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忘れたらいけないもの

作者: anemone

 私が自分を甘やかすのに夢中になってる時、どこかに泣いてる人がいる。


 声を押し殺して、誰にもばれないように、泣いてる人がいる。


 大声で叫び、自ら救いの手を払ってしまったのも気付かずに泣いてる人がいる。


 自由を夢見続ける事に疲れ、周りに押し潰されて泣いてる人がいる。


 周りと歩調を合わせられずに、ひとり後ろで泣いてる人がいる。


 ニコニコ笑ったその口で、自分を傷つけて泣いてる人がいる。


 誰よりも美しく笑う貴方の手首を見た時、私は苦しみの呪いの強さを知った。


 苦しい人が苦しい顔をしているとは限らない。

苦しさを隠すのが上手な人ほど誰よりも苦しんでいることを忘れたくない。


その苦しみを救うのは廉価の同情なんかじゃない。


その子がきちんと「苦しい」と言えるまで寄り添うこと。それが私にできる最小かつ最大のこと。


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