決死の突撃
『生き残ってる船あったらおぱんつ本体周辺に集合』
『天使ちゃんはぬるぬるですか?』
『パイセンに触られた部分はぬるぬるだと思います』
『すぐに向かいます』
『なんの確認だよw』
『草』
『こちらの船が大破して動かないから、そちらの船に乗り込んでもハァハァ?』
『本心が漏れ出してるぞw』
『ダメなのしか残ってねぇw』
『いっぱい来たw』
『ワラワラ群がってきたw』
エリアチャットで呼びかけて、小さな船団を作り直す。
ズゴゴゴゴゴ……。
全体がまとまったところで、また空が暗くなった。
2回目のメテオ。
「まーたなんか降ってきたw」
「ゼータさん生きてたんかw」
「わかりやすすぎるw」
「ちょっと待って」
「ん?」
「今降ってきたってことは……詠唱始めたのダイダルウェーブより前じゃね?」
「いやいやいやw」
「さすがにねーよwww」
「どうやってあの状況で詠唱続けるんだよwww」
「でも、詠唱に10分以上かかるならそういうことになるんだが」
「無理だろwww」
「船が80度くらいまで傾いてたじゃんw」
「マジだったら異能生存体すぎるわw」
「しかし、ゼータさんならやりかねない気も……」
「いくらなんでもそれは……あるのか?」
「ゼータさんだしな……」
「マジかよ」
「ヤバすぎんだろ……」
「適当に言っただけなのに信じてて草」
「おいwww」
「お前のウソかよwww」
「でも、ヴァニキやゼータさんならマジでやりかねんからな」
「だよな」
「じゃあ、やっぱり詠唱してたのか」
「さすがゼータさん」
「変態的なことに関しては信頼度が高いwww」
「そしてボスに直撃」
「ナイスヒット!」
「あの詠唱速度でよく当てるわ」
「まあ、このボスはあんま動かないから当てやすいほう。俺のメテオはさっき外したけど」
「草」
「動いてる船からぴったり狙うのは厳しい」
「うほwww取り巻き壊滅したwww」
「すっきり気持ちいいー!」
「つっよwwwwww」
「範囲がエグすぎるwww」
「なんだよあれw」
「艦隊の一斉砲撃よりつえーwww」
「一番外側のカス当たりで10kとか出てて草」
「イヤァアアア! ボス怒ったぁああああ!」
「アンカー発射できる?」
「お怒りモードだと無効化される」
「マジか」
「直接乗り込むしかねーな」
「取り巻き再召喚までの間に削るしかねぇ!」
「行くぞオラァ!」
「天使クンカクンカ!」
「天使クンカクンカ!!」
砲台付きの船が減っているため、作戦はいたってシンプル。
とにかくボスに近づいて、直接攻撃する人海戦術。
相手のHPが尽きるのが先か、プレイヤー側が全滅するのが先か。
全艦座礁させる勢いで突撃していく。
「楽しくなってきたな!」
「ここまで来たらやってやりますよ!」
お父さんたちも背中に飛び乗っていく。
ボクの場合は広く動けたほうが支援しやすい。
船に乗ったまま、なるべく多くの人に支援スキルをかけ続ける。
『助けに来たぞ!』
『待たせたな!』
『俺達が来たからには安心しろ!』
『おお、援軍が……イカダじゃねーか!』
『幼女みるくの連中じゃねーかwww』
『いっぱい続いてるw』
『ホントにイカダで来たwww』
『イカダは無理だってw』
『近づくだけでも死にかけるヤツだろw』
『うまくかわせばイカダの速力でもいけるか……?』
『競技カヌーばりのパドリング術があれば』
『あいつら手で海水かいてるんだが?』
『オールくらい作ってこいwww』
『素手wwwww』
『草』
『どんだけ金ねーんだよwwwww』
『すでに沈みそうになってんじゃねーかw』
『あれもうほぼ遭難だろw』
『攻撃回避できるのか?』
『まあ、援護の足しになるならイカダでも……』
『あ、しっぽ攻撃で壊滅した』
『wwwww』
『でしょうねw』
『無謀にもほどがあるwww』
『全滅www』
『何しに来たんだよwwwww』
接近すらできずに沈んでいく船も。
ボスに飛び乗っている人たちも、どんどん振り落とされていく。
貴重でもなんでもない幼女みるくのメンバーたちが……。




