O.Panzer3番艦
「あれ? 3番艦がこっち来てるんだが」
「ん? 何か問題でも発生したか?」
O.Panzerの同型艦がぴったりと横につけてきた。
メインマストに『drei』の文字があるから3番艦。
船と船をハシゴでつないで、続々と乗り込んでくる。
「こんにちは、SENRIちゃん」
先頭にいるキレイなお姉さんが手を振ってきた。
名前は『鳥ハツ芋焼酎』さん。
独自な形の槍を手にしている。
「こんにちは」
「んー……若くておいしそうだけど、もう少しぷっくりとしているほうが好みかな」
「?」
上から下までじっくり眺めてくる。
釣った魚はカバンの中に入っているから、食べられる物はないような?
「姐さんたちどうし……ぐぇっ」
他にも女性が乗り込んできて、周りにいる人たちを追いやっていく。
この前お世話になったR.Rさんの姿もあった。
「こんにちは、R.Rさん」
「相変わらず危機意識が欠落してる緩い顔してるな」
「?」
険しい視線で言い放つ。
危機というとボス戦の話かな?
ちょっと近づいただけでも危険なのはよくわかった。
油断せずに気を引き締めないと。
「あぁ~」
「よくわかってなさそうなSENRIちゃんぐうかわ」
「無知な子を見ていると汚したくなってゾクゾクする」
「何も知らない無邪気な笑顔でごりっと踏みつぶされたい」
「もう我慢できねぇ、ログアウトしてくる!」
「どうせなら俺の股間を……あっ、姐さんたちの視線が冷たい。感じちゃう」
「あっ、姐さんたち蹴るのはやめて。元気になっちゃう」
「俺はただSENRIちゃんを視姦していただけなのに……あっ、出ちゃう」
ボクを中心として円形状に広がっていく女性たち。
その分、端っこに追いやられる男性たち。
ここにモンスターでも誘導するのかな?
そうだとしたら、ボクも端っこに寄っておいたほうがいいかも。
「嬢ちゃんは動くな」
R.Rさんに止められる。
ボクはおとり役かな?
耐久力は自信がないけど、攻撃に参加するより役立てるかもしれない。
指示に従い待機する。
「RRネキの貴重な母性シーン」
「アマゾネスが全員森から出てきているだと……?」
「めっちゃ過保護w」
「俺達が周りにいるから仕方ない」
「さーせんwww」
「ふひひ」
「さっきからずっと興奮してます」
「今日はまだ何もしてねーよ!」
「そうだよ! 見られるほうが興奮するからノータッチだよ!」
「ブリーフ一枚で立ってるだけで凶悪犯だよw」
「ヴァニキも、カイマンパイセンも、ゼータさんも、変態勢ぞろいしてるから仕方ない」
「あれ? 変態四天王の残りの1人は?」
「今監獄行ってる」
「またかよwww」
「wwwww」
「草」
「いつもの場所」
「もう実家じゃねーかw」
「今度は何したんだw」
「昨日のヴァニキ放送見てくるといい」
「見なくてもだいたいわかる」
「www」
「いつもの事案でしょうな」
「ここ最近ずっと見かけたことないw」
「あの人垢停止されてるか、監獄にいるかのどっちかだから」
「なんのためにこのゲームやってんだよw」
「もう永久BANしろwww」
「てか、渦終わったし行くか」
「そうだな」
「水鉄砲に当たんなよ」
「任せとけって」
再び船団が動き出す。
今回は高速艇を先行させて、ボス周囲の取り巻きモンスターを釣っていく。
『天使クンカクンカ?』
『天使クンカクンカ!』
その後ろから巡洋艦が近づいて、ボスの動きを誘導。
『天使クンカクンカ!』
『天使クンカクンカ!!』
主力級の船が砲撃する。
集中攻撃を浴びてのけぞるボス。
体の周りに水流を作り上げ、ショットガンのように放ってきた。
芋さんはむっちり好き。




