2人の関係性
「ふひひひ……」
「?」
幼女みるく一番搾りギルドのメンバーの人がやってきた。
ビキニパンツに覆面姿。
手には片手斧を持っている。
「SENRIちゃん」
「はい」
「そちらの方々は……?」
お父さんたちのほうを見る。
父親だと説明しちゃってもいいのかな?
「SENRIの父です」
自分から説明していた。
「お、お義父様……!?」
「なんだって!?」
「援助するパパ的な意味じゃなくて!?」
「本物!?」
「言われてみればどことなく面影が……いや、ないわ」
「かーちゃん似なのか」
「うーん?」
「本当に父親なのか……?」
「パパと言い張るヤツは多いからなぁ」
「俺はもちろん信じるぜ! お義父さん! 娘さんを僕にください!」
「いや、俺だよ俺!」
「お前らじゃ役者不足だよ。俺に任せておけ」
「お義父様! こいつらは変態なんでやめておいたほうがいいです! 私なら安心です!」
「自分、小さい子大好きなんで!」
「私ならSENRIちゃんを幸せにできます!」
「SENRIちゃんにふさわしいのはこの俺だ!」
周りにいる人たちが一斉にお願いしていた。
討伐パーティー参加のお誘いかな?
「娘はやらーん!」
「そこをなんとか!」
「お願いします! お義父様!」
「貴様らにお義父様と呼ばれる筋合いはなーい!」
「そんなー!」
「なんでもしますから! なんでも!」
「どうかご慈悲を!」
「いやー、一度言ってみたかったんだよね。どう? 頑固者の父親っぽかった?」
「あれ、お義父様のノリが意外と軽いw」
「ノリノリじゃないっすかw」
「本当に父君なのでしょうか? とてもお若くていらっしゃるようですが」
「気になるなら本人に聞いてみればいい」
全員の視線がこちらを向く。
「SENRIちゃん、今の話は本当なのでしょうか?」
「はい、本当です」
「うぉおおおおお!」
「お義父様! このわたくしめになんでもおっしゃってください! 靴をなめろとおっしゃったら喜んでなめます!」
「自分、筋肉には自信があります!」
「美白です!」
「同じガムを1時間かみ続けられる忍耐力を持っています!」
「どうしたら娘さんとの結婚を認めてもらえるのでしょうか!?」
「本人がいいって言うなら俺は止めないぜ」
「うぉおおおおおお!」
「キタァアアアアアア!」
「お父上からの許可が出た!」
「合法だぁああああ!」
「キェエエエエエエエ!」
「ママァアアアアアアッ!」
「SENRIちゃん! 俺だ! 結婚してくれ!」
「手紙からでも構わないので、ぜひともこの僕と!」
「ペットでも構いません! どうか家の隅にでも置いてください!」
「SENRIちゃん! お義父さんを僕にください!」
ボクのほうに迫ってきた。
パーティーリーダーはお父さんだから、そっちに申請してもらったほうがいいんだけど。
「ごふっ……うちの娘がモテモテ……ぼふふふふぉぁっ!」
お父さんが笑いを堪えていた。
「よ、よかったな。将来嫁の貰い手には困らなそうだぞ……ぶぶぶぶっ!」
「ボクも相手も困るよ……」
どうがんばってもお嫁には行けないし。
「ちなみに、そちらの男性とはどういった関係で……?」
隠れて様子をうかがっていたyagenさんを取り囲む。
「あ、いや、私はたむおさんの同僚です」
「同僚だなんて寂しいこと言うなよ。俺とyagenの仲じゃないか」
「えっ?」
「ほら、2人で過ごしたあの夜のことを忘れたのかい?」
「えぇっ!?」
「まさかの愛人関係!?」
「ソッチの気があったんですか!」
「こんなに可愛い娘さんをこしらえておきながら!」
「お義父さん元気っすね!」
「俺もお相手してほしい……」
「確かにそそる腰つきしてますね」
「顔も好み」
「浮気したくなる気持ちはわかる」
「yagenさん、よかったら俺と……」
「違いますから! 私は違いますから!」
すごい勢いで首を振っていた。
元々釣り目的で来たわけだし、これ以上巻き込むのはやめておいたほうがいいかも。
「yagenさん、ボクたちには構わず船を出してください。あのボスを倒してから合流します」
「あー、いや、ここまで来たら付き合いますよ。なかなか体験できないことだし」
「無理しないでくださいね?」
「危なくなったら逃げ回ります」
剣や弓といった基本的な装備すらないのか、釣りざおを構えていた。
おもりをつけて振り回せば、中距離武器としても使えるかも?
クレームからの全回収再検品を徹夜でやったあの夜。




