救助
『あ、いた! SENRIさん!』
「?」
名前を呼ばれる。
その方向を見上げると、大きな船から手を振る人の姿が。
あの特徴的なモヒカンスタイルは……『幼女みるく一番搾り』ギルドの魔法使いの人だ。
『これにつかまってください!』
ロープ付きの浮き輪を放り投げてくる。
りょーちゃんと一緒につかまり、甲板まで引っ張り上げてもらう。
「助けていただいてありがとうございます」
「いえいえ、お連れの方も無事で何よりです」
お父さんとyagenさんも登ってくる。
「おー、でっけー船だな」
「釣船じゃなくて、ギルド用の戦艦ですからね」
「カッコイイな。うちのギルドでも作るか!」
「いや、うちじゃ無理ですよ。相当な金と時間がかかりますよ」
幼女みるく一番搾りさんは、5町で2番目に大きなギルドだったはず。
所有している船もすごく豪華。
O.Panzerギルドさんの船にも負けていない。
「SENRIさんたちはボス戦に参加する予定ですか?」
「はい、できる限り力になりたいと思います」
「わかりました。もっと援軍が来るまでしばらくこの船でお待ちください」
「ありがとうございます」
邪魔にならなそうなところで待機する。
『いきなり船ぶっとんだんだが?』
『戦艦級が一撃で沈んで草』
『なぁ、こいつ発狂してるほうじゃね?』
『何それ?』
『リヴァイアサンのユニーク個体』
『フィールドボスにユニークあるのかよ!』
『あるヤツとないヤツがいる』
『見た目は普通のリヴァイアサンっぽくね?』
『ユニーク個体はよく見るとしっぽの色が違う』
『海の中で見えねーよw』
『攻撃力が違うからわかるっしょ』
『普通のリヴァイアサンなら一撃ってことはないはず』
『え? ヤバくね?』
『ただでさえ強いリヴァイアサンのユニークとか……』
『援軍いないと厳しくないか?』
『5町にはボス情報届いているはず』
『お前ら喜べ! ヴァニキたちが向かってるってよ!』
『ヴァニキか……』
『あの集団か……』
『うーん……』
『視界が肌色になるなぁ……』
『おぱんつはなぁ……』
『誰も喜んでなくて草』
『戦力は申し分ねーからw』
『人望がなさすぎるwww』
『おい、SENRIちゃんが幼女みるくに回収されたんだが』
『え?』
『は?』
『おいぃ?』
『そこは一番ダメなところwww』
『マジで?』
『さっき引き上げてるの見えた』
『あの変態ども何してやがる!』
『あかん』
『5町の中でも選りすぐりの変態だらけだぞ!』
『俺のママがママになっちゃう!』
『中にはまともな人もいるから……放火魔さんとか』
『それ以外の99%が変態なんですが』
『大丈夫だ! 今ヴァニキが向かってきてるから!』
『さらに酷い状況になるだけだよwww』
『大量のアカBAN祭りになる未来しか見えないwww』
親切なギルドに拾われたようで安心しました。




