表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
724/1588

大物

「!」


 再びボクのさおにアタリがやってきた。

 最初のときと同じように、慎重に手繰り寄せる。


 びっちびちっ。


「太刀魚だね」


 細長ーい魚。

 新鮮だと刺身でもおいしい。

 狙っている魚ではないけど、釣れるとうれしい。


「おっ、りょうくんすげぇ当たり来てるじゃん!」

「スズキの暴れ方ではないような……」


 りょーちゃんのさおが折られそうなくらい激しく動いていた。

 一目でわかる大物具合。

 どんな魚がヒットしたんだろう?


 ザパーッ!


 大きく跳ね上がり、ボクの上を飛び越えていく。

 その魚の正体は……魚?

 全長は1メートルを超える大物で、顔は間違いなく魚なんだけど……二足歩行している。

 手には槍を持っていた。

 名前を見ると『サハギン』となっていた。

 海にすんでいるモンスター。


「こいつは景気いいねぇ!」

「せ、戦闘は苦手です」

「ブレス!」


 ロッドに持ち替えて、支援スキルをかけていく。

 りょーちゃんを狙っているようだし、後ろから注意を引きつけて……。


 さぶーん。


「わっ」


 船が揺れて転びそうになる。

 スキルも中断されてしまった。

 大きな船と違って足場も悪い。

 慣れていないと船上での戦闘は難しいかも。


「おらよっ!」


 お父さんが斬りかかっていった。

 りょーちゃんと挟み込んでサハギンの動きを封じる。

 邪魔をしないよう、ダメージプラスで支援する。

 2人でぺしぺし叩いていると、サハギンが泡を吹きながら倒れていった。


「ふー、モンスターまで釣れるとはな。さすがファンタジーな世界だぜ」

「みなさん『ネコのお守り』は持ってませんよね?」

「何それ?」

「これを装備しているとモンスターが釣れなくなるんですよ」


 yagenさんが見せてくれる。

 お魚をくわえたネコのネックレス。

 デフォルメされていて可愛らしい。


「モンスター釣れたほうがおもしろくね?」

「えぇ……」

「なぁに、りょうくんと、うちの娘がいたら大丈夫さ。な?」


 こっちに目配せしてくる。


「できる限りがんばります」


 単体のサハギンならなんとかなるけど、もっと強いモンスターが出てきたらどうなるかわからない。

 常に警戒だけはしておこう。




『なんじゃこりゃぁあああ!?』


 まったりと釣りを続けていたら、大きな叫び声が聞こえてきた。

 その方角を見ると、一隻の船が巨大生物に襲われていた。


『南西の海上に リヴァイアサン が出現しました!』


 システムメッセージが流れてくる。

 フィールドボスだ。


『やべぇの釣れた!』

『いやいやいやいやwwww』

『何を釣ってんだよ!』

『釣れたってレベルじゃねーぞ!』

『これはちょっと聞いてない!』

『どんなエサならこんなの釣れるんだよ……』

オキアミ(小エビっぽいエサ)なくなったから、金魚のエサで釣ってたら……』

『www』

『金魚wwwww』

『草』

『ねぇよwww』

『俺の知ってる金魚と違う』

『こんなデカイ金魚があるかw』

『おい、襲ってきたぞ!』

『助けてくれぇー!』


 見た感じ、2~30人くらいは乗れそうな大きな船。

 それなのに、ミニチュアサイズに見えるほどの圧倒的なサイズ差。

 海上に見えている部分だけでも100メートルはありそう。

 前に戦った『暴渦の主』と同じか、それ以上かもしれない。


「お? なんかすげーの出てきたな」

「に、逃げましょう」

「俺達も行こうぜ!」

「えぇ……」

「攻撃できるところまで頼むわ!」


 何か手伝えることがあるかもしれない。

 yagenさんに頼み込んで、近くまで連れていってもらう。

 琵琶湖ほどの水槽があればご家庭でも飼えます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] そうです!娘がいれば大丈夫です!娘なんです!自分でも認めております! リヴァイアサン 金魚の餌で 釣れちった☆ 自宅の琵琶湖で すくすく育て♡
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ