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釣りポイントへ

「SENRIちゃん、今度おじさんと一緒に釣り行かない? 一応、船と免許は持ってるし」

「マイボートがあるのですか?」

「一応は。まあ、中古の小さいヤツだけど」

「すごいです!」


 小さいとはいえ、船を持っている船長さん。

 海の男といった感じであこがれる。


「週末はだいたい海に出ているから、声かけてくれたらいつでも出すよ」

「はい、ぜひお願いします」


 近くに海がないから、なかなか海釣りができない。

 たまには海にも行きたい。


「それはともかく、今はイベントの魚をどう狙うかじゃね?」


 みんなで考える。

 釣りやすい魚だと、それだけ競争が激しくなる。

 大物狙いだと、そもそも釣るのが難しい。

 攻略サイトなどを見つつ話し合う。




「じゃあ、狙いはこれでいいか?」


 お父さんの言葉にみんなでうなずく。

 いろいろとバランスを考えた結果、初心者でもなんとか狙える範囲の『スズキ』を釣ることに。


「よっしゃー! 行くぜー! エサは持ったな!」

「エサは買ったけど……釣りざおは店売りでも大丈夫かな?」

「ん? よく知らんけど大丈夫だろ」

「あ、よかったら私の釣りざおを貸しましょうか?」

「よろしいのでしょうか?」

「50本くらい作ってあるし、店売りよりは性能がいいはずだよ」


 yagenさんが釣りざおを取り出す。

 トレードをして受け取ると、製作者の名前が『yagen』となっていた。


「職人さんでもあるのですね」

「釣りとか料理スキルばっかり上げてるからね。戦闘系はからっきしだけど」


 スキルポイントを全部生活系につぎ込んでいるらしい。

 料理スキルくらいは上げたいと思っているけど、いまだにスキルポイント不足で四苦八苦している。

 特にスキルレベル9→10の必要ポイント数が多く、そこがなかなか上げられない。


「そんじゃ、さっそく行くぜー!」


 停泊してあった船に乗り込んでいく。

 三角の帆が付いた木製の船。

 小型ではあるけど、4人で乗るには十分な広さがある。


「操作は任せた!」

「任されました」


 慣れた手つきで出航準備をするyagenさん。


「これもyagenさんの船ですか?」

「ええ、材料をかき集めて見様見真似で」

「すごいです!」


 釣りに対する本気度が伝わってくる。

 ゲーム内でも海に出るのは久しぶり。

 楽しみ。


「よーし、進めー! 面舵いっぱーい!」

「ここで面舵を取ったらぶつかっちゃいますよ」

「なんとなく言ってみたかっただけさ!」


 操作は全部yagenさんが担当。

 ぶつかることなく無事に出航する。

 海風を切って進んでいくのが気持ちいい。


「さぁ、こいやー!」


 さっそくお父さんが釣り糸を垂らしていた。

 移動しながらでも釣れるのかな?

 動きながらだと難しそうだし、ひとまず目的地に着くまで待機する。

 魚の名前と見た目が一致するのは、サンマとししゃもとサケの切り身くらいしかありません。

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