アメンニャー
『ミッション:アメンニャーの怒りを鎮めろ!(その場復活禁止)』
ミッションが始まった。
最初からザイドさんが倒されている状況。
いきなりピンチかも。
『フギャアアグォアアアッ!』
アメンニャーが襲いかかってきた。
マミーと挟み撃ちにされないよう、まずは距離を取る。
アメンニャーの動きが速いため、うまく分断できるはず。
「!」
同じ速度で走り寄ってくる存在がいた。
ネコ型のマミーの『タママミー』。
包帯をなびかせながら、足元に迫ってくる。
ゴォォォ!
炎の球が通り抜けていく。
魔法使いのマミーさんが援護してくれた。
「綿あめー!」
早めにザイドさんを復活させたいところ。
マミーさんをかばいながら、じりじり移動していく。
「私と遊んでもらいましょうか」
6体ほどいたマミーたちは、ジャハルさんが動きをまとめてくれていた。
アメンニャーとタママミーの2匹に集中する。
「っ!」
マミーさんの魔法をかいくぐって、タママミーが飛び込んできた。
ロッドで応戦して相打ちになる。
べしべしべしべしっ!
ネコパンチの猛ラッシュに耐え切れず、尻もちをつく。
『フガャアアアアアア!』
そこに、アメンニャーも飛び込んできた。
首元を目がけて一直線に……。
ごっちん!
飛び跳ねたタママミーとぶつかる。
同士討ち設定があったらしい。
『……』
『……』
地面に降りて、2匹がにらみあう。
結構な衝撃だったし、お互い痛かったのかも。
『アーゥ』
『ワァーォ』
その場で威嚇し合っていた。
今のうちにザイドさんのところへ行こう。
「マミーさんはジャハルさんの援護を!」
『……(こくり)』
フラフラと歩いていく。
「お待たせしました」
「遅いぞ!」
リザレクション、ヒール、支援スキルと順番に使っていく。
ジャハルさんは引き狩り(※1)しながら時間稼ぎしていた。
マミーさんもいるし、まだ大丈夫そう。
ネコさんたちの様子は……。
『アアーーーゥ』
『ワァアーーーォ』
にらみ合いが続いていた。
一触即発な雰囲気。
……と思ったら、2匹の視線がこちらに向く。
「ぬぉああああ!?」
復帰したばかりのザイドさんが襲われ、再び倒される。
「綿あめぇ!」
「はい」
時間短縮のために、復活薬を投げて……。
「おがぁあああ!!」
同じように倒される。
もしかして、ザイドさんを優先して狙っている……?
隣にいるボクには目もくれない。
確認のため、もう一度ザイドさんに復活薬を使う。
「ぎょへああああ!!」
うん。
間違いなく狙っている。
ザイドさん>2匹のケンカ>その他。
こんな感じの優先順位なのかも。
「召喚は無限湧きっぽいよ」
マミーを狩っていたジャハルさんが教えてくれた。
取り巻きの数を減らせないなら、直接アメンニャーをどうにかするしかない。
ボク1人だと勝てそうにないし、ザイドさんと協力したいところだけど……。
「イ゛ェアアアア!!」
ご覧の通り、逃げる間もなく倒されてしまう。
ザイドさんのことはあきらめて、ボク1人でボスと戦うべき?
2匹のケンカにちょっかいを出したら、同時に襲ってくる可能性がある。
かなり厳しそう。
確認のために生き殺す鬼畜主人公。
※1、引き狩り:攻撃を受けないよう後退しながら戦うこと。
まとめて範囲で倒すトレインと違い、単体の強敵相手でもよく使われる戦法。
鈍足や足止め系のスキルが有効なモンスターの場合はノーダメージ完封も可能。
耐久力の低い遠距離職の必須テクニック。
現実の世界で説明すると、散歩中に脱走してチラチラ振り返りながら逃げ続ける犬。
ピラミッド地下の凶悪な魔獣。
https://twitter.com/yosagenanamae/status/1283041566177792004




