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支援のタイプ

「さて」


 スキル振りはどうしようかな。

 スキルウィンドウを開いて、必要そうな物に目を通していく。

 まずは、ブレスのレベルを5に上げるとして……。

 さらに6以降を取って特化するか、他のスキルを取って便利さを追求するか。

 ポイント消費を考えると、浅く広く取っていったほうがよさそうだけど……。


「うーん……」


 なかなか方針が決まらないので、攻略サイトを参考にしてみよう。

 ゲーム内でも検索できるので、かなり便利。

 支援型だと……あった。

 初心者向けのおすすめスキルは……。


「この辺りかな」


 一つ一つ目を通していく。

 支援型にも、何パターンかあるようだ。



 1つ目は『ブレス』『ヒール』『MP回復』『ディレイ減少』といった、ヒーラースキルのみを取得する支援特化タイプ(※1)。

 ステータスも、範囲ヒールの回復量を上げるためにINT極振り。

 もしくは、INT>MND≧DEXのINT重視型。

 前衛がしっかりしているパーティーなら、安定した支援ができるタイプ。

 パーティー需要は高い。

 ソロ狩りの効率はお察し。

 『不死』『アンデッド』など闇属性相手なら、ヒール攻撃や退魔スキルでそこそこ戦えるらしい。



 2、支援スキル+盾や鎧パッシブスキルを取った耐久型支援タイプ(※2)。

 ステータスはVITやMNDを重視するので、INT型よりは回復量が少ない。

 その分、高耐久力を生かしたヘイト集めや、ボスの攻撃すら耐える安定感が売り。

 対人戦も強い。

 なお、ソロ狩り効率はさらにお察し。

 INTが低いので退魔スキルのダメージが低く、STRに振ってないと殴りダメージも出ない。

 弓を持つと、盾が持てないし。

 育成段階では、他のスキルを取った複合タイプで育てる人が多い。



 3、近接支援、魔法支援、弓支援など(※3)。

 装備を持ち替えることにより、攻撃と支援のおいしいとこ取りのタイプ。

 ソロでも戦えるように、最小限の攻撃スキルを取った支援寄り。

 バフだけかけてガンガン攻撃する火力寄り。

 スキル、ステータス振りから装備まで、一番自由な型と言える。

 ソロプレイヤーだと一般的な型らしい。

 片手剣のスタン、魔法の各種状態異常、ワナを利用した方法など、純粋な支援型とはまた違った魅力がある。

 ただし、あまり手を広げすぎると、器用貧乏になる可能性が高い。



「なるほど」


 基本的にはこんな感じらしい。

 ポイントの少ない序盤は、支援スキルのみ。

 もしくは『支援+1系統』にしておくのがおすすめだそうだ。

 元々目指していたのは、耐久型支援タイプになるのかな?

 耐久型支援について、さらに詳しく調べる。


「……」


 本気でやるなら『プレートアーマー』や『ラージシールド』など高防御装備が必須とのこと。

 どちらも、かなり値が張る品。

 特殊な補正が付いてなくても、露店で5万G以上する。

 アクセサリーなども防御補正で固める必要があるため、現状では金銭的に無理がある。

 今はまだ目標といった感じかな。

 他おすすめも読んでみる。


「……」


 ソロ、ペア向けのテンプレスキル振りがあった。

 でも、当然ペア相手によってスキル構成が違ってくる。

 近接だけでも『通常特化』『範囲特化』『単体特化』『クリティカル型』『コンボ型』『丸太型(※4)』『カウンター型』などがあり、優先順位が少しずつ変わってくる。

 りょーちゃんは『単体スキル一撃ロマン型』かな?

 相性の良いスキルだと『ダメージプラス』があるようだ。



 ダメージプラス:敵単体に1度だけ被ダメージがアップする状態異常をかける。この魔法にかかると黒歴史がチラっと頭をよぎり心に来る。

 ダメージ倍率110~130%、効果時間3秒、ディレイ10秒。



 貴重な火力上昇スキル。

 ボスにも有効らしい。

 被ダメージなので、物理、魔法、どちらでも効果あり。

 最大ダメージを狙うなら取るしかない。

 問題としては、連続攻撃だと最初の1発しか乗らないこと。

 あと、効果時間3秒、再使用まで10秒と、うまく合わせないと不発で終わりそうなところ。

 1確(一撃確殺)狩りなんかでは、かなり使えそうな気がする。


「……あれ?」


 試しに取ってみようと思ったけど『取得可能条件を満たしていません』のメッセージが出てきた。

 前提スキル(※5)が必要らしい。



 前提スキル:ヒール3、ブレッシング5、マナヒール3



 ブレスの条件は満たしているので、ヒールとマナヒールを上げる必要がある。



 マナヒール:味方単体のMP自然回復量がアップする。冬のお布団くらいの回復具合。

 回復量110~200%、効果時間300秒、ディレイ3秒。



 最終的には効果が2倍になるので、取って損はないスキルとのこと。

 前提はブレス3だけなので、条件は満たしている。

 取っちゃおう。


『マナヒールを取得しました』


 ヒールも2にしておこう。


「あとは……」


 支援スキルの方針は決まったので、今度は弓スキルをチェックする。

 もう少し、当てやすいスキルでもあるといいんだけど……。


「うーん」


 スキルポイントが足りない。

 手数が増やせる『ガトリングショット』は、前提スキルがかなり多い。

 レベル1を覚えるだけでも、50以上消費してしまう。

 弓メインで行くなら取りにいってもいいけど、支援がメインだと難しい。

 使いやすい弓の代表スキルである『ホーネットショット』は、取得にユニークモンスターのレアドロップが必要。

 ネットで軽く相場を調べて、すぐに見なかったことにする。

 百万G~とか、たまる気がしない。

 あいかわらず、所持金は100G前後をうろうろしてる。


「そうなると、コレかな」


 スキルポイントもMPも消費が少ない『スロウショット』。

 攻撃力は通常攻撃未満だけど、サポート用のスキルとしては有用らしい。

 『鈍足効果をかけたい足の速いモンスターには、そもそも当てづらい』という、致命的な弱点があるけど……。


「……?」



 取得条件:鈍足状態で敵に攻撃を10回当てる。



 鈍足というと、白いスライムのぬるぬるのことかな?

 あの状態で矢を当てるとなると、なかなか大変そう。


 ピコーン。


『krbrx様がログインしました』


 りょーちゃんがログインしてきた。

 今日はゆっくりだ。


「おはよう、りょーちゃん」

『ああ』

「ごめんね、昨日はそのまま寝ちゃって」

『問題ない』


 りょーちゃんのレベルを見ると、昨日と変わっていなかった。

 珍しい。

 何か他のことでもやってたのかな?


『Lv10クエストはやったのか?』

「うん、さっき終わったところ」

『報酬は?』

「スキルポイント10と、1Gと、ポーション1個と、矢が5本くらいかな?」

『そうか』


 クエスト報酬は別として、その他の副産物はどれも微妙な感じ。

 この時間で狩りでもしてたほうがよかったかも。


「そういえば、時間内に届けた場合の追加報酬って……」

『2k。5分以内だと、さらに追加で2k』

「それは欲しかったかも……」


 合計で4000G。

 今のボクには大金。

 大幅に時間がオーバーしていたので、急いでも間に合わなかっただろうけど。


『家族探しやってたのか?』

「うん。りょーちゃんも知ってるってことは、あの家族はイベントNPC?」

『ああ』


 そうなんだ。

 見ただけだと区別がつかないから、ずっとプレイヤーだと思ってた。


『あれやってると時間的にまず無理だな。道中のアイテムもゴミばっかだから、一直線で走って4kもらうのが得』

「もうクリアしちゃったよ……」


 無視していいなら、最初から説明しておいてほしかった。

 人が倒れてたら気になっちゃうよ。


『次回の護衛クエで助けになってくれるから、無駄ではない』

「次回もあるんだ」

『戦闘手段が乏しい職だと、助けておいたほうが楽かもな』

「なるほど」


 攻撃スキルはあんまり取ってないし、そういう意味ではよかったのかも。


「あと、鈍足にしてくる敵って、白いスライム以外にもいる?」

『いる……スロット(スロウショット)の習得か?』

「うん。覚えてみようかなぁと」

『茶クモマップがやりやすいぞ』

「茶クモマップ?」

『南門に集合』

「わかった」


 矢が少し減っていたので、補充をしてから南門へ向かう。

 現実世界のゲームではよく殴り支援タイプを選びますが、別に一緒に狩りに行く人がいないからやっているわけではありません。

 好きで殴っているだけです。

 支援をしたいのにいつもボッチだから自然と殴り出したとかそんなことはありません。


※1、支援特化:ソロ狩りは絶望的なので相応のコミュ力が必要。

 ボッチは死ぬ。


※2、壁支援:自分死なない、相手も死なない。

 ボッチは死ぬ。


※3、殴り支援:ぼっちでも死なない唯一の可能性。

 火力は増えるが支援能力は下がるため、パーティーに純支援がいると出番がなくなる。

 結果ボッチになって精神が死ぬ。


※4、丸太型:ちょっと大きい杖扱いなので魔法が使える。

 亡者に対して特攻あり。

 通常モンスターにもかなりのダメージが期待できるので、火力係としても参加できる優れもの。

 必要ステータスが高くてSTRほぼ全振りじゃないとうまく扱えないので、ヒールの回復量は残念なことになる。

 ポーションを飲みながら物理で殴るタイプのヒーラーにおすすめ。


※5、前提スキル:「このスキルはポイント50で取れるんだ、取ったろ」→「残念でした! その前にこのスキルが必要!」→「さらに残念! あのスキルも必要! こっちのスキルも必要!」となって、結局は合計100以上使うはめになるシステム。

 現実世界で説明すると、「1時間3000円で飲み放題!」とキャッチにつられてフラフラとお店の中に入り、1時間飲んだあとに会計を頼んだら、あれやこれやの別料金が加算されて10万円を超える支払額になる感じ。

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