ぐっちょりゴロゴロバッチコーン
「さっきから黙って見てれば、うちのSENRI様に何しやがるんですかこの獣野郎! もっと濡れ濡れにして透かせてくださいお願いします!」
ぼとっ。
ナビ子さんにヨダレが直撃し、地面にべったりとはりつく。
「ゴポゴポゴポ……」
ヨダレの中でおぼれかかっていた。
両手ですくい上げる。
「大丈夫ですか?」
「やだ……意外とフローラルで、さらっとしていて……気持ちいい」
うっとりとした表情を見せる。
スライムの攻撃などと違って、ねちょっとした感じがない。
舌もつるつるしている。
『グァアアアアア!』
頭をブルンブルン振りながらすり寄ってくる。
甘えているのかな?
背伸びして顔をなでる。
ドシーン!
「わっ」
ゴロンと横になった。
風圧がすごい。
よろけて倒れたというよりは、自分から横になったっぽい。
おなかを出してゴロゴロしている。
『めっちゃ腹見せてるwww』
『懐き方がぱねぇなww』
『中身うちのアホ犬と同じやん』
『これはINT低いっすわ』
『しっぽブルンブルンしとるw』
『だんだん可愛く見えてきた』
『よだれがちょっと……』
『尻尾当たったら死にそうだな……ごはぁ!』
『判定あるんかい!』
『すげー飛んでったwww』
『当たり前のように4ケタダメージである』
『近づくとやべーな』
『おい、こっちくんな!』
『死にボーナスめっちゃうめぇwww』
『え? マジ?』
『どれどれ……エィアアア!』
『チュイィイイイ!』
『ホヘョオオオオ!』
『うほwwwLv上がったwww』
『うめぇwww』
『町中でもボーナスもらえるとかうめぇw』
『俺も死ぬか』
『よっしゃ、俺も』
攻撃判定出ちゃってる!
きゅーちゃんがゴロゴロするたびに、人がはね飛ばされていく。
「きゅーちゃん、落ち着いて!」
『ゴァアアアア?』
むくりと起き上がるだけで、近くにいる人が倒されていく。
どうしよう。
移動したほうがいいのかな?
「りょーちゃん」
「わかった」
2人でうなずき合い、その場から走り出す。
あとを追うように、きゅーちゃんも走ってきた。
『あー、いっちゃった』
『追いかけてもいい?』
『後ろからクンカクンカした』
『下手に近づくと『50メートル離れて愛でる教』のやつらが通報してくるぞ』
『なにそれ?』
『ロリコン紳士が集まったギルド連合』
『まずは自らがお手本になって通報されるべきでは?』
『つーか、ドラゴンペットにできるなら俺も欲しい!』
『ペットなりそうなドラゴンっていうと……レッドラ?』
『ああ、チョロそうだな』
『火耐性でぶん殴ってれば仲間になりそう』
『ログインしてる時に出てきてくれりゃいいが』
『出現不定期なのがきついな』
『なるにしても先に成功した1人か?』
『競争率ヤバそう』
『ホントにペットにできるか知らんけど』
『まだボス情報ないの?』
『ユニークならできたってレスはあった』
『成功率考えるとホイホイ100くらい必要になりそう』
『ホイホイ店売りなしレアドロのみとか、供給考えたヤツ抜け落ちろ』
『そう簡単にレアモンをペットにされたら悔しいじゃないですか』
『目の前でペットになっていたんだが?』
『条件が謎すぎる』
『ユニークタイトルもドラゴンも手に入れるとかズルい! 俺にもすんごいタイトルとかペットとか幼女をなで回したい!』
『最後に本音が漏れてんぞ』
『きゅーちゃんの人選は正しかった』
『お前らが取ったらやっかみで死ぬほど叩かれそう』
『目立つもんなぁ』
『まだ頭見えてるしw』
『コロシアムどうなんの? あんなのいたら無理じゃね?』
『さすがにコストオーバーだろ……だよな?』
『出場できたとしても速攻で殿堂入りするから俺らには関係ないっしょ』
『ドラゴンよりはサキュバスですわ』
『3回捕獲チャレンジして3回とも失敗しましたが?』
『どんまい』
『やっぱ確率低いのか』
『ホイホイのID泥情報あった?』
『まだねーな』
『これだけ時間たって情報なしってことは、フィールド限定か』
『フィールドだと混むからめんどいんだよな。露店で買うか』
『さっそく高騰してるけどな』
『泥率悪くなさそうだからそのうち落ち着くだろ』
『とりあえず白スライムでも捕獲してくるか』
『まずはオークにするかな』
『毒触手にチャレンジしてこよう』
『お前らが言うとどんなペットでも変な使用目的にしか聞こえないw』
レベラッレベラッレベラッ!




