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もしかしたらサメかもしれない暴れまわる何か

『支援ありー……って、なんだこれ!?』

『へ?』

『うわやっべぇ!』

『うわさの天使バフ(支援スキル)きたー!』

『SENRIちゃんどっかにいるんか?』

『いたわ』

『ちっちゃ!』

『今日もかわいい』

『あれ? ゴリラは? 可愛いゴリラじゃないの!?』

『そのネタいつまで引っ張るんだよw』

『うひょー攻撃力300超えた!』

『あれ、ブレス以外は10じゃないのか』

『そりゃ支援スキル全部10にしてるほうが少ないし』

『小学生に廃プレイを求めんな』

『ブレスだけでもお釣りがくるレベル』

『俺が守ってやらないと!』

『いや俺だ!』

『この私に任せてくれたまえ』

『お前らみたいなロリコンに任せられるか! だから、おじさんの腕の中にハァハァ』


 近くにいた人たちが集まり、即席の陣形を作る。

 盾を持っている人たちが前に出て、その後ろからアタッカーの人たちが攻撃をする。


『やったか!?』

『メテオ直撃、死亡確認』

『たわいもない』

『勝ったな』

『これだけの攻撃を集めたら、たとえボスクラスといえども無傷では済むまい』

『ビンビンなフラグ立ててんじゃねぇw』

『フッ、ただの見かけ倒しのハリボテだっ……えぺれぇっ!』


 大量に集まっていたスキルエフェクトが消え、そこから顔を出す。


『無傷だと!?』

『ば、ばかな!』

『ええい、うろたえるな! ガンガンスキルを放て!』

『ダメだー! 押さえきれねぇ!』

『盾が足りねーぞ!』

『お前らがいつも火力と支援だけでいいってPT(パーティー)からハブるからだろうが!』

『みんな弓と魔法に逃げるから深刻な盾不足』

『その腹肉で壁になれよ!』


 攻撃を続けるけど、止まる気配がない。

 前衛の人たちも崩されて、すぐ目の前まで迫ってくる。


『やめて! 乱暴しないで!』

『ど、どうか、酷いことだけは……』

『そこはダメぇ! 逝っちゃうーぅ!』

『きゃぁああああ!』

『いやぁああああ!』

『お前ら顔は汚らしい髭面のおっさんなのに、なんで声だけはそんな乙女なの?』


 頭から突進してきた。

 ステップでかわす。

 復活薬を取り出して、倒されてしまった人たちに使っていく。


『また来るぞー!』


 建物に当たりながら反転。

 再び突進してきた。

 距離があったので、横に走って逃げる。

 ……こっちに来た!


「っ!」


 転がりながら路地裏へ逃げる。

 この狭さなら、あの巨体では入れないはず。

 倒されてしまった人たちのために、支援スキルをかけ直して……。


 ぼたっ、ぼたっ。


「?」


 何かが降ってくる。

 見上げると……。


「!?」


 屋根と屋根の間から、こちらをのぞき込んでいた。

 たっぷりのヨダレが垂れてきたらしい。

 この場所でスキルでも使われたら逃げ切れない。

 すぐに別の場所へ移動する。


『グァアアアアアア!』


 ヨダレをまき散らしながら、ボクのほうを追ってきた。


『おい、SENRIちゃんが狙われてるぞ!』

『俺のSENRIちゃんにナニをする気だ!?』

『ロリコンとか許せねぇ! ぶっ殺してやらぁ!』

『お前、自害するのか』

『あいつとはいい酒が飲めそうだ』

『SENRIちゃんの貞操を守るためにスカートもぐってくる』

『ヒザ裏は俺が!』

『つるつるのかかとをなめまわしたい』

『まずはこいつらから守るのが最優先事項なんだよなぁ……』


 こっちに来たということは、支援スキルに反応するAIなのかも。

 狙われているとわかっているなら、誘導もしやすい。

 支援スキルをばらまきながら逃げ回る。


『モンスターほいほい投げたけど判定すら出なかった』

『あんなのがペットになったら町が崩壊するわw』

『つーかHP減ってる?』

『相当かてーなこりゃ』

『博士に聞いたけど知らないって』

『誰だよ』

『博士をご存じないのですか!?』

『なんの博士?』

『カブトムシ』

『そりゃ知らねーだろうよw』

『なんの役に立つんだw』

『www』


 多方向から攻撃を受けても、まったくひるむ様子がない。

 スキルも使わず、ひたすら突進してくる。

 ある程度HPが減らないと、スキルを使ってこないタイプなのかも。


『火葬してやる……ぐあー!』

『こいつエビ並みに動きはえーな』

『最初に遅いって言ってたヤツ誰だし!』

『エビみたいにHP減らしたら超速モード入るん?』

『どうだろう?』

『博士でもわからないみたいだしな』

『カブトムシ博士だからだよwww』

『町中だからまだマシなのでは』

『結局新レイドってことでいいんか?』

『情報なんもねーからわかんねー』

『レイド告知出てないからフィールドボスか?』

『ボス告知もなかったからただの中ボス』

『中ボスにしては硬すぎんだろwww』


 攻撃パターンは単純でも、リーチの差はどうしようもない。

 どれだけ逃げても、ほんの1歩で追いつかれてしまう。


「っ!」


 ステップが間に合わず、背中をかすめていく。

 ダメージは……大丈夫だった。

 すぐさま別方向に走る。


「……?」


 追ってこない。

 その場で止まっていた。

 ターゲットが外れたのかな?

 別の行動をするかもしれないので、注意深く観察する。


「……」


 地面に顔をつけて、何かしている。

 なんだろう?

 何かくわえている。

 あれって……カバン?


「!?」


 ボクのカバンがない!

 腰の周りにあるはずのカバンがなくなっていた。

 さっきかすったときに持っていかれてしまったらしい。

 盗賊系のスキル?

 これといったアイテムは入っていないから、そこまで困ることはないけど……。


『捕獲に成功しました!』


「?」


 システムメッセージが出てきた。

 口元はゆるゆるの謎生物。

 ちょっぴり体が大きいため、リッター単位でびちゃびちゃ降ってきます。

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― 新着の感想 ―
[一言] あの子も成長しちゃって...おかえりなさい! (コスト20で収まるのかなこれ...)
[一言] あ(察し) いやー。ようやく千里ちゃん(くん)がペットを手に入れることができたんですね。 ドラゴン(サメのような何か)をペットにするなんて...
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