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スライムダンジョンボス戦

12/27のアップデート

 ・復活薬→初心者用復活薬に名称変更。

  店売りの復活薬との違いをわかりやすくしました。

「次ボス」

「えーと……あの赤いの?」

「ああ」


 スライムの集団の中心に、1匹だけ赤いスライムがいた。

 ツノが生えている。


「大きさは普通なんだね」


 この前の『オーガスケルトン』みたいなボスを想像していたんだけど、他のスライムと同じ大きさだった。

 待機モーションの動きは、やけに元気だけど。


「動きが速い。あと、手を出すと周りがリンクする」

「1匹ずつ釣ったりはしないんだよね?」

「必要ないだろう」


 予想通り、ボスに向かって突っ込んでいくりょーちゃん。

 弓を持ってあとを追う。


 ズサーッ!


 りょーちゃんのダッシュ攻撃が、ボスにヒット。

 リンク反応で、周りのスライムが集まってくる。


 ぶすり。


 矢を当てて、なるべく範囲に入るよう調整。

 近くのスライムは、直接叩いて足止め。

 それでも、全部まとめきれない。

 回復はあきらめ、初心者用復活薬(※1)を手に取る。


 スババババ!


 時間差を考えて、早めに初心者用復活薬を投げる。

 取り巻きの攻撃で倒れると同時に、りょーちゃんが起き上がる。

 うん。

 ヒールで耐えられそうにない場合は、こうしよう。


 ぽっぽっぽっぽっぽっぽっぽいんっ!


「はやい!?」


 ボスの赤いスライムが、とんでもないスピードで移動していた。

 他のスライムの数倍はありそう。

 サポートしようと、弓を構えるけど……。


「……」


 高速で飛び回っていて、狙いが定まらない。

 近くまで寄って、しっかりと狙いをつける。


 ぺち。


 ツノの先ギリギリに、矢が当たる。

 その一瞬を逃さず、りょーちゃんが反応。

 スマッシュでボスを飛ばす。

 こっちのほうに飛ばしてきたってことは……。


「ちょっと待ってて!」


 狙いがわかったので、走って追いかける。

 すぐにモーションを作り、スキル発動のタイミングをうかがう。


 ズシャ!


 ボスの起き上がりに、りょーちゃんの放った遠距離スキルが当たる。

 オークスケルトンでもやった連携だ。


 ぽっこーん!


 角度を調整して、ボスにスマッシュ。

 その先には、大きく構えを取ったりょーちゃん。

 ……と、そこに集まる2匹の取り巻きが。


「っ!」


 あわててスキルキャンセルを使って硬直を消し、初心者用復活薬を投げつける。


 ザシュ!


『レッドホーンスライムに256のダメージ!』


 なんとか発動が間に合い、ボスに大ダメージ。

 同時にりょーちゃんが倒される。

 でも、すぐに復活。


 ズバババ!


 ターゲットが切れてとどまっていたスライムたちに、範囲攻撃。

 取り巻きを倒すも、今度はボスから反撃。

 初心者用復活薬投入。


 ドゴォ!


 ターゲットが切れてとどまっていたボスに、スマッシュを叩き込む。

 あとはもう同じ流れ。

 スマッシュ&スマッシュ連携し、りょーちゃんが決める。


『ミッションをクリアしました!』


 ボスを倒すと、システムメッセージが流れた。

 前回と同じように、クリア画面が表示される。


「ゴリ押しだね」

「アクティブじゃないからな、このボス」


 手を出さなければ襲われないので、復活しながら戦っていればいつかは倒せる。

 スライムだけのダンジョンだったし、一番やさしい難易度なのかも?


「開けるか」

「うん」


 お待ちかねの報酬タイム。

 そろそろ装備も整えていきたいので、何かお金になるアイテムだといいんだけど……。


「ポーションだった」

「同じく」


 現実は厳しい。

 モンスタードロップでお金もあるから、少しずつは増えているんだけど。


「出るか」

「そうだね」


 ダンジョンの外に出て、時間を確認する。


「んーと……」


 夕食を作るには、ちょっと早い時間。

 でも、他にやることもあるし、これくらいの時間のほうがいいかな。


「りょーちゃん、宿題は終わらせた?」

「授業中に終わらせた」

「あれ? 宿題って、授業の最後に出なかったっけ?」

「その次の授業でやった」

「見つかったら怒られちゃうよ?」


 家で勉強するための宿題。

 休み時間とかならともかく、他の授業でやってたら怒られてしまう。


「見つからなければ問題ない」

「そうかなぁ……?」


 せっかくの授業なんだし、ちゃんと受けたほうがいいと思う。

 りょーちゃんは成績がいいから、それでも問題ないかもしれないけど。


「宿題やってくるよ」

「わかった」

「ホントは、もうちょっとやりたいんだけどね」

リアステ(リアルステータス)鍛えると思えば、やる気も出るだろう」

「あ、そっか」


 現実のステータスも、変動するんだっけ。

 ゲームのステータス稼ぎだと思えば、苦手な勉強だってがんばれる……かも?


「がんばってみる」

「+なら増えるかもな」

「プラス?」

「ステ表示はG~Sしかないが、解析でA++といった細分判定されているのがわかっている」

「そうなんだ」

「ちゃんと補正にも乗るぞ」

「どのくらい勉強すれば上がるんだろ?」

「元のステータスや方法にもよるが、勉強なら200時間くらいやれば増える可能性があるそうだ」

「……」


 地道にがんばろう……。


「それじゃあ、落ちるね」

「ああ」


 ログアウトして、机に向かう。

 全部できる……かどうかは微妙だけど、なるべく片づけておこう。

 金曜日の授業終わりから話が始まったので、ようやく1日(24時間)経過しました。

 ケツアゴマッチョなナイスガイに進化してボス狩りヒャッハーできるようになるのは、いつになることか。


※1、初心者用復活薬:最初からカバンに入っている復活薬。

 白いボトルの中に、青くてひし形の錠剤が入っている。

 すっかり元気がなくなってしまった体を、ビンビンにする効果がある。

 使った瞬間に効き目が出るので、すぐに2回戦突入できる。

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