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突き進む根性

「く、来るぞー!」

「耐えろ! 耐えるんだ!」

「ぎぃやぁーーー!」


 フェンリルが突撃してきた。

 体格を生かした突進。

 さらに、爪攻撃やブレスなど。

 盾の人ですら、もりっとHPを削られる。


「壁壊れた!」

「すぐ作る!」

「急げっ!」

「火車まだか!?」

「それよりデカ犬がヤバイ!」


 フェンリルの登場により、一気に押し込まれる。

 旗の周辺は混戦状態に。

 横からフェンリルに三連突きを入れてみたけど、のけぞり効果が発生しなかった。

 HPもちょびっとしか減らない。


「くっ、俺にはまだやるべきことが……」


 旗のおじさんが倒される。

 最初からいた他のメンバーも、今はどこにいるのかすらわからない。


「敵の両手だ! 殺れ!」

「逃がすな!」

「火力を集めろ!」


 なぜか両手斧の人の人相だけは共有され、集中攻撃を受けていた。

 逃げ回る間もなく、あっけなく沈む。

 旗を折るのって、そんなに恨みを買うのかな?


「あ、あとは任せ……ぐふっ」


 次々と味方が倒されていく。

 ボクも、ポーションだけでは回復が追いつかなくなってきた。

 このままだと、また旗が折られてしまう。


『D6やばい折れる』

『あと1分だけ持ち堪えてくれ』

『西も結構来てるんだが』

『そっちも耐えてくれ』

『無茶言いよる』

『大丈夫だ、お前ならできる!』

『マジか、がんばるわ』

『素直かw』

『www』


 あと1分といっても、すでに2枚目の壁も崩壊している。

 他の建造物もなくなっているし、次に投石されたら耐えられないかもしれない。

 旗に近づく歩兵を対処するだけでも手一杯だから、投石機を止めに行くひまもない。


「……?」


 その方向を見ると、投石車の近くで戦っている味方の姿が。

 りょーちゃんだった。

 1人で戦っている。

 この距離では助けに行けない。

 さすがに突っ込みすぎたのか、囲まれてあっけなく倒される。


「待たせたな!」


 味方が到着する。

 連れてきたのは召喚獣。

 3メートル以上ありそうな巨人。

 のっしのっしと、前に出ていく。


「ギガンテスきた!」

「メイン盾きた!」

「これで勝つる!」


 召喚獣が到着したことにより、味方の士気が急上昇。

 相手が投石をしてきたけど、片手で軽々受け止める。


「今のうちに再建しようぜ!」

「石は?」

「持ってきた!」


 近くにいる人たちで壁を立てる。

 ギガンテスの防御性能がすごい。

 フェンリルの突進すら止める。

 歩兵を割かなくていい分、少し余裕ができてきた。

 少しずつHPも回復していく。


『西側崩壊したんだが……』

『がんばれなかったのか』

『あと少しがんばって!』

『わかった』

『わかるんかw』

『いや、マジで人いねーから援軍くれ!』

『召喚送ってる』

『早めに頼……』

『おい、どうした?』

『素直の人、応答しろ! 素直の人! すなぁぁぁお!!』


 東側が安定してきたと思ったら、西側が大変なことになっているらしい。

 ゲージ状況は互角なので、どちらか落とされたら厳しいかも。

 今から西に行っても間に合わないし、ここの防衛をしっかりしよう。


「両手!」

「即!」

「殺!」


 何度目になるかわからない集中攻撃。

 ずっと狙われているし、もっと別の場所に行ったほうがいいような?

 どうしても、ここの旗を折りたいのかな?


 わふーん……。


 暴れ回っていたフェンリルが倒れる。

 かなりの被害が出てしまったけど、どうにか旗を守りきることができた。

 のそー。


「もっと速く動いてくれ、ナマケモノちゃん! 俺が行かないとD6がピンチなんだ!」


 ぴたっ。


「どうした? こっち見なくて大丈夫だからね?」


 のそー。


「よ、よし。その調子で進んでくれ」


『あいつナマケモノ乗ってるw』

『草』

『おっせぇw』


「好きで乗ったわけじゃないから! 着地したところにたまたま居てライドオンしただけだから!」


 のそー。


「西も東もヤバそうだ。俺が仲間たちを助けないと……頼む! もー少しだけ速く動けないかな?」


 ぴたっ。


「いや、ごめん! なんでもないから前に進もう!」


 のそー。


「待っててくれ、みんな! 必ず助けに行くから!」

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