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折れない意思

「援軍に来たぜ!」


 盾の人と、弓の人がやっていた。


「あの両手最優先で!」

「あいつはロリコンだ!」

「把握」


 盾の人が前へ出ていく。

 相手の魔法や矢が直撃するけど、ボクの半分以下のダメージ。

 さすがに硬い。


「そこっ!」


 味方の氷魔法が当たり、両手斧の人が鈍足状態になる。

 盾の人が近づいていき、盾を振り回す。


 ピヨピヨピヨ……。


 気絶状態になる。

 チャンスだから攻撃を……と思ったけど、相手の魔法使いが近づいてきていた。

 両手斧の人は味方に任せて、そちらに突進する。


「ブリザー……ぐふっ!」


 詠唱防止が間に合った。

 ステップで逃げようとしたので、なぎ払いスキル。

 逃げ道をふさぐように移動する。


「よっしゃぁ!」

「ロリコン成敗!」

「ナイスゥ!」


 両手斧の人を倒したようだ。

 気絶の効果は絶大で、あっという間にHPがなくなっていた。


 ズバッ!


「!?」


 突然攻撃を受ける。

 何が起きたかわからないまま、反射的にステップする。

 こちらを追ってくるように、短剣の人が近づいてきた。

 どこかに隠れていたらしい。

 すっかり油断していた。


「……」


 ステータスを確認すると、スキルアイコンに『×』マークが。

 スキル封じの状態異常。

 味方がいるほうに後退する。


 スコスコスコ!


 援護するように矢が降ってきた。

 相手も撤退していく。

 安全なところまで下がり、ポーションを使う。


「壁削られてるけど投石どうすんの?」

「拠点からの火車(※1)待ち」

「こっち来てる?」

「来てなきゃ殴り壊すさ」

「敵の召喚も来たぞ」

「そいつぁハードだな」


 相手の陣地から、巨大な生物が近づいてきた。

 全長は5メートルくらい。

 木々の間からでも、その巨大さがよくわかる。

 オオカミを巨大化させたかのような姿で、こちらを鋭くにらんでいる。


『D6敵フェンリル(※2)』

『D6援軍頼む』


 召喚以外にも、マップに赤いマークが増え続けている。

 ここの旗が狙われている。


「そろそろ壁の再建築準備」

「抑えきれるか?」

「味方来てるから大丈夫」


 味方も相手も、どんどん増えていく。

 いつの間にか、この場所が最前線になっていた。

 お互いの遠距離攻撃が飛び交い、立っているだけでもHPが減っていく。


「両手いた!」

「ん? どうした?」

「ロリコンだ! 殺せ!」

「なんだと? 容赦しねぇぞ!」


 両手斧の人が近づく前に蒸発していった。

 かわいそうなくらい狙われている。


「ハイド入り込んでるぞ!」

「うおっと!?」

「囲め囲め!」


 旗の近くから、相手の短剣持ちが現れる。

 全然気づかなかった。

 前だけじゃなくて、後ろも見ておかないと危ない。

 ……とはいっても、これだけ乱戦になってくると、余裕がまったくない。

 旗の防衛、ハイドへの注意、召喚獣への対応、その他歩兵戦……。

 やることが多すぎて、頭がこんがらがりそう。

 一方その頃。


「D6が危ないだと? よし、俺が行くまで持ちこたえてくれ! ……うお? 岩の陰にナマケモノが!」


 でっていう!


「いやぁあああ! 乗っちゃったぁあああ! 遅いぃいいい! 降りられないぃいいい!」


 味方のおじさんがナマケモノトラップに引っかかっていた。


※1、火車:火を吐く箱が付いた台車。

 箱から出ているしっぽを引っ張ると火を吐く。

 木製の建築物には効果大。

 連続で火を吐かせようとすると、しっぽをブンブンして拒否する。


※2、フェンリル:でっかいオオカミの召喚獣。

 攻撃力とすばやさが特に高い。

 好奇心旺盛な性格で、興味をひかれるとすぐにどっかへ行ってしまう。

 好きなモノは人間。

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