建築再開
「悪い、旗折られちまった」
「いいってことよ。また立てればいい」
「石ある?」
「石はある」
「じゃあ、先に壁かなんか作っとく」
「おっけー、また旗作ってくる」
「任せたぜ」
旗はこの場所だと作れない。
砦に戻っていく。
先に防衛設備を整えるようなので、建造のお手伝いをする。
運送屋の続きをしようにも、先ほどの騒動でお馬さんがいなくなってしまった。
「おお、やっぱ人数いると早いな」
現在残っているのが5人。
建造の速度アップ(※1)は5人までらしく、ちょうどいいバランス。
「他に石持ってる人いる?」
「はい、40個あります」
「おー、じゃあ、そこらへんに矢倉でも建てといて」
「この辺りで大丈夫ですか?」
「効果範囲結構あるから、だいたいでいいよ」
「わかりました」
メニューから建造を開き『弓兵やぐら』を選択する。
ゴゴゴゴっと地面がせり上がり、足場が建造されていく。
「余ってたら石ちょーだい」
「はい」
「ちょっとあるわ」
みんなの石を集めて、召喚も行う。
これだけ用意しておけば、さっきみたいにすぐ折られることもないはず。
「ん? 敵来たか」
マップを見ると、赤い点が近づいてきていた。
相手は1人。
「おとりか?」
「かもしれんな」
1人だけでまっすぐ近づいてくる。
どう見ても怪しい。
他にも隠れて近づいている可能性が高い。
草木が揺れたりしないか、よーく探す。
「とりあえず倒すか」
「おっけー」
こちらの戦力は、槍、魔法、魔法、魔法、弓。
さらに、設置した弓兵2と、ケルベロスが1匹。
遠距離攻撃が豊富な構成。
近づく前に相手のHPを減らすことができる。
それでも構わず、強引に近づいてきた。
こちらも準備して前に出る。
「撃て撃てー!」
「針ネズミにしてくれる!」
移動スキルを使って切り込んでくるも、すぐ目の前で力尽きる。
よく見たら、さっきの両手斧の人だった。
「1人で来るとは強気だな」
「1回やられたのが悔しかったんかね?」
「おーい、旗持ってきたぜ」
「さんきゅー」
みんなで立てる。
「そんじゃ石集めてくる」
「いてら」
「砦ヤバそうなんで行ってくる」
「俺も」
3人が離脱。
ここでじっとしていても、やることがない。
かといって、完全に放置してしまうのも不安。
あまり遠くへは行かないで、周辺の結晶を探してこようかな。
誰か隠れている可能性も考えて、慎重に移動する。
「!」
すぐ近くにあった。
戦線に近い場所は取りづらいのか、手付かずで放置されている。
誰もいないことを確認してから、つるはしで採取していく。
もちろん、採取している最中でも、周辺とマップへの注意は忘れない。
つるはしの音だけが響き渡る。
急に部屋の電球が切れました。
『深夜に辛抱がたまらなくなり親にバレないようこっそりとムフフなビデオを鑑賞する時のような暗い部屋の中』で書いています。
※1、建築速度アップ:味方が近くにいると早く完成する。
最大5人まで。
トイレの前で待機されると『早くひり出さなきゃ!』となる心理と一緒。




